日経新春杯
レース展望
94年に別定戦からハンデ戦に変更された日経新春杯。ハンデ戦になったことで定石通り波乱が多くなった。昨年は直線でコイントスが抜け出したところに最内を突いたバンブーユベントスが鋭く伸びてきたのが印象的。鞍上の四位騎手のファインプレーだった。四位騎手は02年にもトップコマンダーで制しており、今年は日経新春杯3連覇がかかる。
トップハンデは58キロのタガノマイバッハ。中山金杯は12着に敗れたが、終始ブルーイレヴンに絡まれて息が入らなかった。今回はひと叩きされたことで馬が変わってくれば58キロでもチャンスはありそう。最終調教の動き、気配に注目したい。京都芝は[4-2-2-3]と得意な舞台だ。ハンデ2位は山内厩舎のチアズブライトリーとダンツジャッジの57.5キロ。実績的にはチアズブライトリーの方が距離に融通性があるが、走法的には2000mくらいがベスト。今の勢いと充実ぶりでどこまでカバーできるか。ダンツジャッジは回避するようだ。
有馬記念で最後伸びて6着まで追い上げたダービーレグノ、大型馬だが意外に斤量に敏感なカゼニフカレテもそこそこはやれそうだ。両馬とも京都芝2400mという条件は悪くないし、メンバー的に通用する下地はある。ただし両馬ともかなり使い込んでいるので、仕上がり面が鍵。最終調教の動きで判断を下したい。カゼニフカレテの鞍上は先週重賞2勝を挙げた武豊騎手。マークは必要か。
あとはここにきて馬体が充実してきた馬が一頭いる。相馬眼的に裏づけがあるので能力は確かだろう。その名はシルクフェイマス。前走の比叡Sは初めての2400mだったが、先行して折り合うと直線で鋭く伸びて切れ者ナムラサンクスの追撃を凌ぎ切った。これまで北海道の力のいる馬場で好走してきた馬が、究極の切れ味勝負に対応。しかも初距離で勝ったのだから驚く。この変化は見逃せない。休み明けだが、乗り込まれており仕上がりは良さそうだ。父マーベラスサンデーも連勝したら止まらなかったが、シルクフェイマスも現在3連勝中。血が騒ぎ始めている。鞍上は3連覇がかかる四位騎手。一発の舞台が整った感。
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