AJCC
レース展望
11頭立てと少し寂しいメンバーになった今年のAJCC。2年8ヶ月ぶりのルゼル、2年ぶりのスパークホーク、1年2ヶ月ぶりのフェリシタルと長期休み明けが3頭。フェリシタルはともかく、ルゼルとスパークホークはもう引退したと思っていた人も多いことだろう。常識的には苦しそうだが、3頭ともそれなりに乗り込んでいるので仕上がり次第では侮れない。特にフェリシタルは前12走[5-5-2-0]で複勝率100%。調教は少しもっさりと映ったが、相手なりに走るタイプなので少し注意したい。
人気になりそうなのは、中山金杯で連対したワールドスケールとダンツジャッジ。あとは条件戦を連勝してきたウインジェンラーレだろう。中山金杯ではワールドスケールが54キロ、ダンツジャッジが57.5キロで3キロ差あったが、今回は56キロと57キロで1キロ差に詰まる。斤量的にはダンツジャッジが有利だが、ワールドスケールは金杯ではプラス2キロで太めが残っていたし、今回は調教での反応が良くなり上積みがありそう。距離2200mの適性も高いので、再度ダンツジャッジを負かすことも可能だろう。
ダンツジャッジは距離2200mが鍵だが、スタミナが問われる流れにならなければそれほど気にすることはなさそう。中山の急坂で伸びてくるパワーと末脚はそれなりに評価したい。重馬場が得意なので、雨でも降って馬場が渋るようだとチャンスが広がりそう。ただし、渋った馬場でスタミナが問われるとどうかという点もなきにしもあらず。藤田騎手とは[2-0-2-0]で相性がいいのでプラスに働きそうだ。
ウインジェンラーレは晩秋特別と冬至Sを連勝。芝では青葉賞で1.2秒差の7着があったが、芝の長距離で大化けした。晩秋特別でエルノヴァを負かしたレースぶりは強かったし、その証明に冬至Sでも横綱相撲の競馬で後続を完封。馬体の充実ぶり、調教の動きからフロックではないだろう。父は3歳秋から連勝して頂点に上り詰めたタマモクロス。先週はマーベラスサンデー産駒のシルクフェイマスが4連勝でGUを制したが、今週はウインジェンラーレが挑戦する。蛯名騎手は過去10年のAJCCで[0-4-3-3]の好成績。先週は京成杯3連覇を逃しただけに燃えているはずだ。
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