根岸S
レース回顧

シャドウスケイプは出遅れて後方を進んだが、直線で外に出すと豪快に伸びてレースを制した。各馬早仕掛けで4コーナー一団の展開が嵌った感もあるが、末脚の切れは際立っていた。この勝利で東京ダートは[3-1-0-1]で連対率80%。次走のフェブラリーSでも前崩れの展開なら出番がありそうだ。冬場に調子を上げるタイプということも付け加えておく。

ヒューマは後方から直線勝負の競馬に徹して2着。上がり3Fはメンバー最速の36.3秒。2着はノボトゥルーかと思われたが内からしぶとく伸びてきた。ダートを2戦してようやく馬がダートに慣れてきたこともあるが、1400mという距離も合うのだろう。前2走のレースぶりとパドック気配から穴ならこの馬とみていたが、やはり激走した。

ノボトゥルーは最後方から大外を捲くって伸び、2着とハナ差の3着。4コーナーで少し不利があったが、59キロを背負ってこの内容は立派。今年8歳になったが、パドックでは気配が目立っていたし、まだやれそうだ。フェブラリーSでは2キロ減の57キロ。あとは展開が嵌るかどうかだろう。

ノボジャックは中団から直線で馬群を割って伸びた4着止まり。最後は伸びを欠いたが、見せ場たっぷりの内容。冬場は体が硬くなる馬だが、今年は硬さがそれほど見られないので調子がいいのだろう。フェブラリーSでは1F延長が鍵。

ニシノシタンは2番手から一旦下げて直線では最内を突いて伸びたが5着まで。ダートでも全く問題ない走りで、走法からうしろダートの方が合いそう。前半行ったぶん、最後伸び切れなかったが、今後に目処を立てた。馬体に芯が入ってくれば走ってきそうだ。

ブルーコンコルドは中団やや後ろから追い上げたが、直線では見せ場なく8着。馬体は維持できていたし、パドックでは気配は目立っていたが、レースでは位置取りが悪く、途中から仕掛けて行ったため終いの伸びを欠いた。ギャラクシーSでも8着に敗れたが、後ろから一気に追い上げる競馬は合わないようだ。前半の行きっぷりと仕上げ方に関係がありそうなので、次走はそのあたりに注意したい。

スターリングローズは好位から4コーナーで先頭に並びかけたが、そこから全く伸びずに11着に敗れた。ゲート入りを嫌がっていたが、馬に走る気がなかったのか。前崩れの展開だったが、ここまで負ける馬ではない。パドックでは少し脚捌きに硬さがあったが、こういう状態でもこれまで結果を出してきた馬。ただ大井、笠松、園田、東京と遠征続きで多少疲れがあったのかもしれない。坂路調教で1番時計に近いタイムが出ていないときは注意したい。


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