アーリントンC
レース展望

最近3年の勝ち馬はダンツフレーム(皐月賞2着、ダービー2着)、タニノギムレット(皐月賞3着、ダービー1着)、ウインクリューガー(NHMマイルC1着)と春のG1で活躍している。今年は重賞で3着以内に入った馬がおらず、例年と比べるとやや小粒なメンバー構成。ただし、素質の高い馬ががいるので、このレースの結果次第は楽しみが出てくる。春のG1に向けて強い勝ち方をする馬が出てきて欲しいもの。

シーキングザダイヤは単勝1.1倍に支持された新馬戦は5着に敗れたものの、その後の2戦を連勝した。前走のクロッカス賞は逃げてラスト3F11.3-11.2-11.4秒。直線で詰め寄ったフサイチホクトセイを最後ひと伸びして突き放した。フサイチホクトセイは京王杯2歳Sで3着した実力馬。それを楽々と負かしたのだから評価できる。母シーキングザパールは3歳時に重賞4連勝でNHKマイルCを優勝。母の血が騒ぎ始めている。阪神開幕初日で前に行ける脚質も味方しそう。鞍上は武豊騎手。簡単には崩れないだろう。

他の2勝馬ではシルヴァーゼットとフィレンツェが人気を集めそう。シルヴァーゼットは阪神芝で2戦2勝。マイル戦も勝っている。ただし、調教でバリバリ乗り込んで馬体を絞ったと思われた前走が逆にプラス8キロ。前走の不甲斐ない内容から一変はどうだろう。フィレンツェは小倉で2連勝してきたが、器用さに欠けるタイプ。母フラワーパークで血統的な魅力はあるが、馬体、走法などから適距離はもう少し長いところかもしれない。ただメンバーのレベルから通用する可能性はある。

1勝馬は抽選になるが、出走してくれば面白いのがプラッドバローズ。たんぱ杯2歳Sでは最後方からメンバー最速の34.7秒で追い込んで5着に入った。スローペースで前が止まらなかったが、それでも末脚の切れは目立っていた。初のマイル戦と差しにくい開幕週の馬場が気にはなるが、能力的に相当やれそう。アーリントンCで4コーナー5番手以降から差したのはダンツフレームとタニノギムレット。差すのは楽ではないが、今年のメンバーならという気はする。鞍上はアンカツ。G1を勝って勢いに乗るだけに怖い。


[Home]