阪急杯
レース展望

高松宮記念へのステップレース。今年は本番にかなり近いメンバーが揃った印象。シルクロードSで注目したトーセンオリオンが除外対象。1200m戦で乗れている秋山騎手を確保しているだけに出走すれば注目したいが、現時点では厳しそうだ。00年にこの時期に移り4回行われたが、これまで6〜8枠の連対がないのが特徴。開幕週で馬場がいいため、内枠が有利になっている。追い込んで連対した馬もいるので一概には言えないが、土曜日の競馬で内枠が有利なら内枠の馬にアドバンテージを与えたい。

1番人気はギャラントアローになりそう。スワンS1着、マイルCS3着、淀短距離S1着と最近の充実ぶりは素晴らしい。セントウルSのパドックで馬が変わったことに気付かなかったら、秋は散々な目に逢っていた。調教は相変わらず走らないが、それはスタンド前での話。カメラで撮れない1コーナー手前から加速して向こう面がゴール。調教VTRは時計云々ではなく、馬体や雰囲気の方を重視したい。それにしても面白い馬だ。これまでのレースぶりから能力はG1級。高松宮記念が行われる中京1200mはファルコンSで勝っている。今回はどこまでまじめに走らせるかがポイント。まともなら58キロでも好勝負必至。

キーンランドスワンはひと叩きされたシルクロードSできっちり変わった。今回は叩き3戦目だが、得意の京都と比べると阪神芝ではマーガレットS6着、セントウルS6着とひと息。ただし02年の成績なので、本格化した今ならそれほど問題にしなくて良さそう。直線に坂のある中山1200mでデュランダルとクビ差の勝負をしている。京都より多少確度は下がるが、有力であることは変わりない。

あとはシルクロードS3着で復調気配を見せたサニングデール、CBC賞勝ちが光るシーイズトウショウ、休み明けでも調教で猛時計を出しているテンシノキセキあたりに注目したい。中でもサニングデールは馬体、気配がいいときに戻りつつあるので期待できそう。昨年は58キロを背負ってショウナンカンプの2着。今年は57キロで出走できるのだから有利だ。調教で一本調子の動きを見せなければ確度は高まる。鞍上は福永騎手が中山遠征のため、吉田稔騎手に乗り替わる。CBC賞、シルクロードSなどスプリント重賞で地方騎手が活躍している点は見逃せない。


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