中山牝馬S
ﾚｰｽ展望
過去10年で馬連10倍以下は1回のみ｡最近3年は134倍､11倍､341倍と荒れている｡ﾊﾝﾃﾞ戦でしかもごちゃつきやすく紛れの多い中山1800mなら荒れて当然か｡今年も実力の接近したﾒﾝﾊﾞｰが揃い､かなり混戦模様｡穴をあけるのは､人気を落とした重賞連対経験馬､前走負けて斤量が軽くなった馬が多い｡昨年は50ｷﾛのﾃﾝｴｲｳｲﾝｸﾞが大穴をあけたように軽ﾊﾝﾃﾞ馬にも注意したい｡
まず人気馬から簡単に整理するとﾋﾟｰｽｵﾌﾞﾜｰﾙﾄﾞは前走は荒れた内を突いたにしても物足りない内容｡ﾊｯﾋﾟｰﾊﾟｽは外国人騎手だと走るが､今回は日本人騎手でしかも中山記念から中1週｡ﾏｲﾈｱｲﾙは1800mで7､3着でﾍﾞｽﾄは1600mまで｡ﾁｱｽﾞﾒｯｾｰｼﾞはﾀｰｺｲｽﾞSで12ｷﾛ減ったように中山への輸送が鍵｡ｽﾏｲﾙﾄｩﾓﾛｰは府中牝馬Sで大逃げしてから折り合いがつかない｡ﾛｰｽﾞﾊﾞﾄﾞは脚質的に中山1800mが向くかどうか｡ｵｰｽﾐｺｽﾓはかなり使い込まれているので､調子を維持できるかどうか｡
これらが全てではないが､人気馬に不安要素がそれなりにあるのは確か｡人気馬で残ったのはﾒｲｼｮｳﾊﾞﾄﾗｰとﾁｭｰﾆｰの2頭｡ﾒｲｼｮｳﾊﾞﾄﾗｰは前走は牡馬を力で捻じ伏せる強い内容｡ﾊﾝﾃﾞは53ｷﾛに止まったし､前に行ける脚質は中山1800mに合う｡ﾁｭｰﾆｰはﾀｰｺｲｽﾞSの勝ち馬で中山1800mは悪くない条件｡気性的に間隔をあけた方が走れるﾀｲﾌﾟで今回はかなり乗り込まれている｡馬の能力､強さでいうとこの2頭が上位ではないが､現時点でとりあえず注目といったｲﾒｰｼﾞ｡
休み明けの馬､使い込まれている馬､このﾚｰｽで引退する馬など様々だが､調子の良さで逆転が可能と思われるだけに最終調教の動きと気配で各馬の仕上がりをよくﾁｪｯｸしたい｡不安要素が取り除ける馬がいれば､評価を上げたいところ｡あとは吉田兄弟対決が楽しみ｡兄の豊はｽﾏｲﾙﾄｩﾓﾛｰ､弟の隼はﾄｰｾﾝﾘﾘｰに騎乗する予定｡どちらも前に行く馬だけに兄弟で競り合うこともあり得そうだ｡ちなみに後藤騎手はｴﾘﾓﾋﾟｸｼｰに騎乗する予定｡
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