フィリーズレビュー
レース展望
過去10年で1番人気が7連対、10倍以下が5回と堅く収まることが多い。02年は7-5番人気で決着し荒れたが、仮柵を外したこと馬場が影響した感じもあった。今年は上位と下位の馬の実力差がある程度はっきりしているので、大荒れはなさそう。荒れるとすれば、中位人気馬同士の組み合わせでの中穴あたりか。桜花賞に向けて新たなスターの誕生は果たしてあるのかどうか。桜花賞の出走を賭けた牝馬の熱い戦いを期待したい。
注目はマルターズヒートとムーヴオブサンデー。マルターズヒートは馬が一戦ごとに競馬を覚えて、前走のエルフィンSは危なげのない勝利。騎手の指示に従順だし、前に行けるので紛れがないのが強み。フェアリーSを勝っているように1Fの距離短縮はむしろ歓迎だろう。対するムーズオブサンデーは小倉で1200mを連勝してきた。前走は好位で控えて直線で抜け出す味のある内容。2戦目でこういう競馬ができるのは能力のある証拠。前半3Fが33.8秒のハイペースだった点も評価したい。
マルターズヒートには武豊騎手、ムーヴオブサンデーにはアンカツが騎乗する。かなり人気になりそうだが、2頭で決着するのか、それとも割って入る馬がいるのかが焦点になりそう。マルターズヒートのスピードについて行って、なおかつ差し切るのは簡単ではないが、それができるとすれば相馬眼的にムーヴオブサンデーとみている。松元茂厩舎とアンカツは昨年のヤマカツリリーでこのレースを制したコンビ。ビリーヴでもお馴染みだ。
あとは阪神JFで好走したコンコルディアとロイヤルセランガー。どちらも距離は1600mより1400mというタイプでここに出走してきたのは頷ける。他では堅実に走るホシノピアス、寒桜賞を勝ったテンザントップなどだが、上位を脅かすところまでいくかどうか。阪神JFでは惨敗したフィーユドゥレーヴは、今回も乗り込みが少ないので仕上がりが鍵。あとは赤木騎手のシゲルイケイケ、小牧太騎手のグローリーブラッドにも少し注目したい。
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