阪神大賞典
レース展望

過去10年で1番人気は[8-2-0-0]で8回が1、2番人気での決着。馬連2倍台までが6回という堅さ。最も堅く収まる重賞でほとんど荒れない。今年は昨年の菊花賞でワンツーを決めたザッツザプレンティとリンカーンが出走する。メンバー的に2頭にかなり人気が集中しそうなので、おそらく馬連は2倍くらいだろう。この2頭で堅いのか、それとも割って入る馬がいるのかどうか。春天に向け、レースぶりに注目したい。

菊花賞を勝ったザッツザプレンティは今回は58キロ。対するリンカーンは56キロ。どちらが有利かは一目瞭然だが、ザッツザプレンティは前に行ける強みがある。ザッツザプレンティにはアンカツ、リンカーンには武豊騎手。今年もこの2人の対決は多くなりそうだ。普通に考えれば、ザッツザプレンティが早めに抜け出したところにリンカーンが差してくるイメージ。ただリンカーンは有馬記念のようなレースもできる。どんな作戦でくるのかを読み切りたいところ。先週のフィリーズレビューでは、武豊騎手は1番人気で出遅れて2着、完璧なレースをした2番人気のアンカツが優勝した。まずは仕上がりをチェックした上で馬単でいけるかどうか判断したい。

2頭以外ではナムラサンクスが抜けた3番人気、ファストタテヤマとエリモシャルマンがこれに続くといった感じだろう。ナムラサンクスがスローの上がり勝負になればチャンスがありそうだが、阪神コースだけにどうだろう。ファストタテヤマは昨年3着で菊花賞2着の実績もある。ただこの馬も明らかに京都向き。前走より調子を上げていれば圏内といったところか。エリモシャルマンは前走直線で失速して9着。同じように積極的なレースをするとどうかと思うが、脚質転換をしてくると変わり身があるかもしれない。岩田康騎手が馬の持ち味を引き出すようだと面白い。


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