毎日杯
レース展望
皐月賞の東上最終便。皐月賞のメンバーはほぼ決まっているが、このレースで2着して賞金を上積みすれば出走できるだけに例年通り激しいレースなりそうだ。人気になるのは、葉牡丹賞を勝ったシェルゲーム、すみれSを勝ったキングカメハメハ、京成杯で2着したマイネルマクロスの3頭。キングカメハメハは皐月賞をパスしてNHKマイルC、マイネルマクロスは賞金的に皐月賞に出走可能だが、シェルゲームは2着以内に入らないと皐月賞は絶望的。元々ダービー目標という話もあったが、敢えて西下するからに勝負にきているのだろう。すみれSではピサノペガサスがキングカメハメハに敗れただけに2度は負けられないといった感じか。皐月賞に向け好レースを期待したい。
シェルゲームは葉牡丹賞で前半5F59.0秒のハイペースで逃げてラスト12.1-12.2秒で粘り切った。2着のマイネルブルックに2馬身差をつけてレコード勝ち。1頭だけ次元の違う競馬で楽勝だった。馬体は432キロと大きくはないが、馬体の作り、走法からかなりの能力を感じさせる。半兄にアグネスデジタルという血統も魅力だ。素質は相当なものだが、まだ鍛え上げられていない。その点でつけ入る隙が少なからずありそう。じっくり乗り込まれて仕上がりは良さそうだ。
キングカメハメハはすみれSの弾け方が半端じゃなかった。パワータイプなので重馬場もこなすが、これまでのイメージを一新する走りだった。スローの瞬発力勝負なら相当やれそうだ。ただし、ハイペースになった京成杯ではマイネロマクロスに3馬身半差で負けている。終始外を回ったこともあるが完敗だった。今回もマイネルマクロスが出走、さらに葉牡丹賞でハイペースで逃げ切ったシェルゲームも出走する。流れが速くなった場合に京成杯以上の走りができるかどうかがポイントになる。
マイネルマクロスは京成杯でハイペースで飛ばして、しかも道中ボブビーストに絡まれたが、しぶとく2着に粘った。並の馬なら大敗するケースだっただけに高評価できる。未勝利戦を勝ってから3着以内で崩れていない。萩Sはマイネルベナードと競い合う不利な展開で3着、京都2歳Sは差す競馬を試みて最後に脚を余す感じで2着、ホープフルSは最後の直線で前が詰まった。まともに走った未勝利戦と芙蓉Sは5馬身、4馬身差の圧勝。成績より能力は相当上だろう。今回はこういう馬に乗せたら上手い大西騎手。好調マイネル軍団が素質馬2頭を撃破するか。
あとはすみれS3着のフィレンツェ、前走2000mで最後スパッと切れたラバグルート、終いの脚は確実なエイユーハーディあたり。最終調教を見て調子を上げている馬がいれば評価を上げたい。上位3頭に人気が集中しそうなので、オッズはかなり低くなりそう。馬単で攻めてみるのもひとつの手だろう。
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