高松宮記念
レース展望

春のスプリント王決定戦。スプリントGTとして行われた過去8年の1番人気は[1-1-1-5]で2連対のみ。ヒシアケボノ、フラワーパーク、ブラックホーク、トロットスター、ショウナンカンプが沈んだようにスプリントGT馬でも不振。今年は昨年のスプリンターズSを制したデュランダルがスプリントGT連覇に挑む。追い込みタイプだけに1番人気にならないかもしれないが、気になるデータではある。過去8年で高松宮記念が初GT制覇だったという馬は7頭。今年も新たなヒーロー&ヒロインが誕生するのか楽しみだ。

まずはデュランダル。休み明け、初コース、初の左回りと厳しい条件が揃っている。しかも追い込みタイプだけに直線の短い中京コースはベストではない。今回も後方から追い込む競馬。少しでも不利があれば届かないだろう。ただ一番切れる末脚を持っているのは間違いないし、ガツンと一気にギアチェンジできるのも大きな武器。直線入り口が馬群が圧縮されるような展開ならチャンスだろう。池添騎手は、後方を進むのでマークされることはないと話しているが、阪神JFでダンツアイリッシュに騎乗してスイープトウショウを外に出させないようにしていたことを忘れたのか。そういう馬がいると捌くのに苦労しそうだ。

サニングデールは阪急杯でようやく復活した。中京芝1200mは[3-1-0-1]の得意コース。昨年の高松宮記念では大外18番枠から差して2着に突っ込んだ。小回りをこなす器用な脚と1200m向きの切れる脚が持ち味。阪急杯では内枠でじっくり脚をためて最後にシーイズトウショウを差し切った。重の鬼で稍重の馬場と内枠が有利に働いた感もあるが、メンバー最速の33.9秒は見どころがあった。昨年はシルクロードS、阪急杯で仕上げ切らないようにしていたが、今年は賞金的に阪急杯を勝ちにきた。そのあたりが少し気にはなる。年齢とともに少しズブくなっているので、02年のCBC賞のように好位の競馬ができるかどうかはやや微妙。内枠でロスなく立ち回るのが理想だが、ズブさを出すと馬群を捌くのに苦労するかもしれない。

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