マーチS
レース回顧

アンドゥオールは最内で脚をためて直線で外に出すと猛然と伸びてレースを制した。1000万と1600万条件を連勝したときも内でロスなく進めて最後に抜け出すレースだったが、切れる脚があるのでこのパターンが合うようだ。当日はマイナス16キロでパドックでは少し元気がなかったが、それでこのレースぶり。馬体の充実ぶりも目立つが、力をつけている。ただし仁川Sで外を回って最後失速したように強引な競馬をするともろいところもある。そのあたりは注意したい。

プリサイスマシーンはスローペースで逃げて、直線に向くと先行馬を突き放したが、最後はアンドゥオールに一気に交わされて2着。道中マイネルブラウに並びかけられたが、流れが緩かったので問題なかったようだ。トップハンデだったが、これくらいは走れて当然の馬。ハイペースになってもしぶとさがあるので大崩れしないタイプ。前走より気配は良かったが、馬体は芝向きにシフトしてきている印象。

アグネスアラシは内々の3番手から直線でヒシアトラスを競り落として3着。内をロスなく回って2着に2馬身半差をつけられたように現時点では力負け。ただし調教でも脚捌きに柔らかさが出てきたように一時期の大不振を脱している。メンバーが落ちればオープンでやれる。ただしムラ馬であてにしづらいタイプ。

ヒシアトラスは外々を回って早めに仕掛けたが、最後は一杯になって4着。砂を被ると嫌気を出すので1コーナーで内に入れなかったが、結果的にそれが最後まで響いた印象。1〜3着馬は全て最内を回っていただけにこのロスは大きかった。速いペースを追走して力で押し切るタイプなので、流れが緩んで上がりが速くなったことも堪えたようだ。ただアグネスアラシに競り負けたのはいただけない。馬体が充実して力をつけているが、条件が完全に揃わないと重賞では辛そうだ。


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