桜花賞
レース展望
牝馬クラシックの第一弾桜花賞。今年は各ステップで人気になった馬がきっちりと結果を出し、近年稀にみる好メンバーが揃った。未対戦のメンバーが多く、しかも3戦3勝の無敗馬が2頭いる。桜花賞はこれまでトライアルで人気になって負けた馬の巻き返しが多かったが、今年は1番人気が結果を出してきたように例年とは違う。真の頂上対決といったイメージだろう。重賞勝ちのある5頭が人気になりそうだが、それなりに人気は割れそう。桜の女王に輝くのは一体どの馬なのか、今からレースが待ち遠しい。
過去10年で1番人気は[2-3-0-6]で2連対のみ。昨年のスティルインラブは3冠とも2番人気だった。1番人気になったエリザベス女王杯では2番人気のアドマイヤグルーヴに敗れている。1番人気は各馬にマークされて苦しい戦いを強いられる。ただ今年は人気が割れて、しかも各人気馬の脚質が違うので、例年以上にマークがきつくなることはなさそう。1番人気はダンスインザムード、スイープトウショウ、ムーヴオブサンデーの3頭が争い、これにダイワエルシエーロとヤマニンシュクルが続くといった形か。
ダンスインザムードは3戦3勝。フラワーCで牡馬と対戦してきたヤマニンアラバスタを子供扱いしたように能力は相当なもの。長距離輸送、初コースなどが課題。ただ藤沢和厩舎はスティンガー、シャイニンルビーで桜花賞の経験を積んできている。スイープトウショウは阪神JFで前が詰って4着に敗れたが、それ以外はパーフェクトで5戦4勝。これまでの上がり3Fは34.0〜34.3秒で切れ味なら1番。ゲート難、出遅れ、追い込み脚質、前走大幅馬体減などが課題。
ムーヴオブサンデーは3戦3勝。フィリーズレビューの勝ちタイム1分21秒3は、97年のキョウエイマーチを0.1秒凌ぐ最速タイム。最後はまだ余力があった。今回は初距離が課題。過去10年の連対馬20頭のうち1600m以上の経験がなかった馬は3頭のみ。ダイワエルシエーロはクイーンCの直線一気は展開が嵌った感もあるが、その前の紅梅S2着が好内容。2戦目でスイープトウショウを苦しる馬はそうはいない。前走が8キロ減で細く見えただけに馬体の維持が課題。ヤマニンシュクルは阪神JFを制した2歳女王。チューリップ賞はトライアルに徹した感が強い。瞬発力勝負ではスイープトウショウに分が悪いところが課題か。
とりあえず人気各馬の課題を挙げてみた。課題をクリアできるかどうかを見極めることが的中への第一歩だろう。最終調教の動き、気配からもっと突き詰めていく必要がある。ただこれらは一般的な事柄。相馬眼的な評価を加えてもう少し踏み込んでみたい。
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