マイラーズC
レース展望

安田記念へのステップレース。今年は10頭前後の少頭数になりそう。中山記念で3着以内に入ったサクラプレジデント、サイドワインダー、ローエングリンの3頭がかなり人気を集めそうだ。阪神マイルはコース的に外枠が不利だが、10頭前後ならほとんど問題ない。少頭数だと激しい競馬にならないため、逆に荒れるとも言われるが、このクラスの馬にそれを持ち出すのもどうか。昨年のマイラーズCはペースが速かったこともあるが、1分31秒9の高速決着。水曜と木曜に芝を刈り込んだ(JRA発表9cm)ことで高速馬場に変貌した。今週もJRA発表の馬場情報に注意したい。

サクラプレジデントは休み明けの中山記念で2馬身半差の圧勝。休み明けは[2-2-0-0]で気性的に全く苦にしないが、それにしても凄いインパクトだった。今回は休み明け2戦目。これまで[0-2-0-0]で勝ってはいないが、結果を出している。マイルは2歳時の朝日杯FS以来だが、スピードがあるので対応できるだろう。鞍上の武豊騎手は桜花賞を制して勢いに乗っている。ただし今回は海外遠征明けだったローエングリンが、調子を上げてくるはず。中山記念のような楽な競馬にはならないだろう。

ローエングリンは昨年のこのレースの勝ち馬。中山記念は海外遠征明けで調教の動きが物足りなかったが、レースではハイペースで逃げて3着に踏ん張った。今回はじっくり乗り込まれている。距離は2000mくらいまでこなすが、最も崩れないのが[2-1-1-0]のマイル戦。昨年のようにスピードを生かせる馬場で高速決着なら、簡単には崩れないだろう。あとはエースインザレースの兼ね合いか。先週かなり乗れていた岡部騎手の手綱捌きも楽しみ。

サイドワインダーは中山記念では展開が嵌ったという感もあるが、追い込みにくい中山1800mで上がり3F34.2秒を繰り出したのだから評価できる。1番人気に支持されたマイルCSで中団からの競馬をして8着に敗れてからは、福永騎手は腹を決めて後方からの競馬に徹している。少頭数だが、今回も後方から追い込む競馬だろう。ローエングリンがハイペースで逃げる展開なら決め手を生かせそうだ。コーナーのきつい阪神コースと馬場が荒れてきた場合が課題か。

以降は有料版でお届けします。

なおサクラプレジンデントは出走を回避しました。


[Home]