アンタレスS
レース展望

96年に新設され、02年までハンデ戦だったが、昨年から別定戦に変更された。ハンデ戦時代は3桁配当はなく、かなり荒れていたが、昨年は一転して堅い決着となった。ただしドバイに行く予定だったゴールドアリュールが出走したということもあった。2着に4番人気、3着に9番人気が入り、3連複は92倍。別定になったが、堅くなったとは言い切れない。今年は出走メンバーを見る限りはやや混戦模様。オッズ次第ではボックス馬券という手もありそうだ。

今回と同コースの平安Sで連対したタイムパラドックスとクーリンガー、2連勝でオープン特別を制したサイレンスボーイが人気になりそうだ。タイムパラドックスは昨年は後方から追い込んで5着だったが、今年は脚質に幅が出てある程度前に行けるようになった。京都ダ1800mは[4-1-0-4]で高速決着にも対応できる。良でもやれるが、雨で脚抜きが良くなると強烈な決め手を発揮するタイプ。雨が降ると確度が高まりそうだ。鞍上のアンカツは大きな魅力。

クーリンガーは平安S2着の後、地方交流G3を2連勝。メンバーのレベルは高いとは言えないが、このところレースぶりは安定している。前走はプラス15キロでこれまで最高の534キロ。今回は間隔が空いたので、馬体が絞れているかがカギ。平安Sで2年連続2着したように京都ダ1800mは得意コース。この馬の場合は良馬場で力のいるダートの方が合う。

サイレンスボーイは昨年秋から6戦して5勝を挙げた上がり馬。オープンに昇級した前走はプラス4キロでやや緩い仕上げだったが、2番手からきっちり抜け出して2馬身差。負かした相手は重賞級なので、G3ならいきなりから通用しても驚けない。京都ダ1800mは2戦2勝でともに逃げ切り。1800mの持ち時計がないのがネックだが、スピードはあるので相手なりに走れるだろう。鞍上は皐月賞を制して勢いに乗るデムーロ騎手。ここも勢いで突破か。

あとは昨年の2着馬イーグルカフェ、マーチSは上がり勝負で4着に敗れたヒシアトラス、ひと叩きされたインタータイヨウにも注目したい。イーグルカフェは59キロは有利とは言えないが、昨年も59キロだった。鞍上は赤木騎手だけに最大パフォーマンスを発揮する騎乗をしてくれそうだ。馬の機嫌を損ねずに内々をロスなく回ってくるようだと怖い。相馬眼的には以前と馬が変わってきたという点でタイムパラドックスに注目している。


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