目黒記念
レース回顧
チャクラは後方から内を通って徐々に進出すると直線で馬群を割って伸びてレースを制した。ハイペースの展開と渋った馬場が見方したが、56.5キロを背負ってメンバー最速の34.7秒は評価しないといけないだろう。長距離戦では堅実に走るし、渋った馬場もこなすタイプ。今年の長距離戦線は少しレベルが低いだけに今後も要注意。柴田善騎手は昨年にトシザブイに続き目黒記念連覇。過去10年で4勝3着2回の好成績。関西馬に騎乗したら注意したい。
トレジャーは中団からしぶとく伸びて2着。最後はチャクラとの叩き合いでクビ差で負けたが、これまでのイメージを一新する走りだった。きっちり馬体を絞ってこの距離に対応できるようにしてきたところを見ると陣営は自信の出走だったか。渋った馬場とハイペースの展開で切れ味が問われなかったことも良かったのだろう。この距離で好走したことで今後楽しみが出てきた。
ダービーレグノは4コーナーで先団に取りついて直線で抜け出したが、最後は一杯になって3着。昨秋から馬体が充実してきていたが、最近5戦でG2競走3回目の3着。2400mを超える距離では堅実に走っている。昨秋以降、休みなく使われて疲れが出てもおかしくないが、この堅実ぶり。高橋成厩舎で鍛えられた馬は芯が強い。
タニノエタニティは直線で最内を突いて追い込んで4着。大外枠だったが、岡部騎手が上手く内に入れてロスなく乗ったのが良かったのだろう。重賞ではもうワンパンチ足りないが、松田国厩舎の馬だけに東京コースは得意のようだ。パドックでは外めをキビキビと周回し、元気の良さが目立っていた。こういう歩き方をしているうちは注意したい。
アイポッパーは中団から大外を通って進出して直線に向いたが、ラスト1Fで一杯になって5着に敗れた。上位に来た馬はみな道中内をロスなく回ってきただけにコースロスが最後に響いた印象。450キロの馬体でそれほどパワーがないので、渋った馬場も影響したのだろう。まだ成長しそうだが、現状は京都外回りコースがベスト。
ダイタクバートラムは後方から内を突いて追い込んだが、前が詰まってまともに追えずに6着。まだ馬体の張り、雰囲気は物足りないが、直線であれだけ前が詰まるとさすがに辛い。まともなら3着だったかもしれない。トップハンデ58.5キロだっただけに復調すればこのメンバーでは上位の存在。
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