競馬アナリストGM
金鯱賞
レース展望

宝塚記念のステップレースとして定着した金鯱賞。今年は4頭のG1馬が揃う豪華なメンバーになった。昨年の金鯱賞はレベルの高いレースで勝ったタップダンスシチーはジャパンC1着、2着のツルマルボーイは宝塚記念と天皇賞(秋)2着、エアエミネムは函館記念1着、4着のバランスオブゲームは毎日王冠1着と好走馬がその後の重賞レースで大活躍だった。今年もレベルの高い一戦になれば、昨年同様にその後のレースで注目していきたい。

タップダンスシチーは有馬記念以来だが、じっくり乗り込まれている。昨年は東京リニューアル記念を勝った後で57キロだったが、今年は休み明けでしかも59キロというのは楽ではない。ただしその他の馬も斤量を背負っているので、ある程度相殺できそうだ。昨年の金鯱賞は途中から先頭に立って押し切ったが、最後はフラフラだった。そこに付け入る隙があるような気がしている。あとはマグナーテンとの兼ね合いだろう。能力はあるが、枠順、馬場、展開などから総合的に判断したい。

ザッツザプレンティは天皇賞(春)で好位から見せ場なく16着。時期的にはおかしな気もするが、暑さで馬がバテていたのかもしれない。そんな感じが少なからずあった。その点、今回の方が調教の動きはいいので、変わり身があるかもしれない。あとは小回りの中京コースをどう考えるかだろう。アドマイヤグルーヴとスティルインラブが牡馬相手にどんな競馬をするのか興味深い。牝馬に57キロは楽ではないが、それなりに格好はつけてくれるだろう。スティルインラブがどこまで成長したのかパドックを見るのも楽しみ。

あとは新潟大賞典から中1週で使ってきたブルーイレヴン。新潟大賞典では馬込みに入って最後の直線ではまじめに走っていた。徐々に気性面が成長してきているし、前走のパドック気配を見るとそろそろという気もしている。鞍上の吉田稔騎手は大阪杯、オーストラリアTに続き3回目の騎乗。中京の鬼が眠れる獅子を目覚めさせるか楽しみだ。中京はJRA発表の馬場情報より、芝丈が長く感じた。金鯱賞は土曜に行われるため、前日の確認はできない。馬券は当日の馬場状態をよくチェックした上で買いたいところ。

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