ユニコーンS
レース展望

昨年はエコルプレイスが前半3F33.5秒で飛ばし、ユートピアが1分35秒8のレコードで優勝した。1番人気はユートピアで単勝1.8倍、2番人気はビッグウルフで3.1倍と2頭に人気が被っていた。今年はヒヤシンスSを快勝したカフェオリンポスが人気になりそうだが、休み明けでメンバーも手強くなっているので、単勝1倍台までいくかは微妙。勝てば松山厩舎は99年ガーネットSのワシントンカラー以来、実に5年半ぶりの重賞制覇になる。鞍上はワシントンカラーの主戦だった柴田善騎手。

カフェオンポスは芝に挑戦したクロッカスSは7着に敗れたが、ダートでは[3-2-0-0]で連対率100%。前走のヒヤシンスSはアントニオマグナムが前半3F33.6秒のハイペースで逃げる厳しい展開だったが、好位からきっちり抜け出してジンクライシスに2馬身差をつける楽勝だった。それまでは1400mまでしか経験がなく、1600mが課題だったが見事にクリア。今回と同じコースを勝ったのは大きな強みだろう。休み明けで仕上がり面と時計勝負になったときが課題だが、それなりに格好はつけてくれそうだ。

あとはアイファーフクオー、アントニオマグナム、トーセンブライト、パーソナルラッシュ、トップオブワールドあたりが人気になりそう。アイファーフクオーは休み明けの端午Sでアクイレジアに3/4馬身差の2着。次走に目処を立てる好内容だった。相馬眼的に能力は相当なものがあるが、この中間は調教が軽いのでどこまで仕上がってくるかがポイントになる。アントニオマグナムはヒヤシンスSでマイナス14キロでイレ込んで、レースでは暴走した。馬体は目立つし、2戦目の内容から能力はあるはずだが、今回もイレ込むようだと厳しくなる。当日の気配次第だが、鞍上が横山典騎手というのは魅力。

トーセンブライトは前走5馬身差で圧勝。ようやく軌道に乗ってきた印象でこのメンバーでも足りそうだ。新馬戦でメイショウムネノリに5馬身差をつけたようにダート能力はかなり高い。ただし、今回は距離が1F伸びるので、最後のひと踏ん張りが利くかどうかが課題。パーソナルラッシュは馬体の作り、気配が目立つ馬だが、端午Sでは11着に惨敗。ただ前走の昇竜Sでは最後までしっかり走り、トップオブワールドを差し切った。あてにしにくいタイプだが、広い東京コースは合いそう。山内厩舎は根岸Sのヒューマや欅Sのラントゥザフリーズなど東京ダートで激走が目立つので注意したい。

トップオブワールドはヒヤシンSでカフォオリンポスに1.1秒差の4着。当時は休み明けだったので着差ほど差はなさそう。昇竜Sではパーソナルラッシュに負けたが、左回りが得意で相手になりに堅実に走るタイプ。前走馬体が6キロ減って、今回は中1週。条件は厳しいが、デキを保てていれば侮れない。あとは初ダートのダイワバンディット、ダート走るベルーガ、武豊騎手が騎乗するベルモントサンダーなどもそれなりに狙い目がありそうだ。状態面が鍵を握りそうなので、各馬の最終調教の動きと気配をチェックした上で最終決断を下したい。

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