愛知杯
レース展望

これまでは父内国産限定戦だったが、今年から牝馬限定戦に変更された。ハンデ戦というのは変わらない。今年は18頭のフルゲートでかなりの混戦メンバー。トップハンデは56.5キロのチアズメッセージ、最軽量は48キロのカレンバレリーナでその差は8.5キロ。先週の金鯱賞は1分57秒5のレコードが出たが、このレースではどれくらいのタイムになるのか。中京芝コースは今週からBコースに変更される(内ラチから3mに仮柵)。JRA発表の芝丈と実際の芝丈が全く違っていたので、まずは土曜の競馬で馬場を見極めたい。

チアズメッセージはトップハンデ56.5キロは実績的に仕方ないところ。斤量はこなしそうだが、問題はやはり距離か。1600mは[5-0-1-3]に対し、1800mは[0-1-0-4]で今回と同じ2000mでは2歳時のホープフルSで6着。地力の高さでどこまで踏ん張れるかといったイメージになる。オースミハルカは昨年のエリザベス女王杯以来だが、ハンデは56キロと評価された。気性的に休み明けから走るタイプで、チューリップ賞1着、クイーンS1着の実績がある。ただ今回は骨折明けだけに仕上がりがポイントになりそう。最終調教の動き、気配で判断したい。

55キロはシャイニンルビーとマイネヌーヴェル。シャイニンルビーは前走の下鴨Sは牡馬相手に好内容だった。昨年のエイプリルSで2着したように距離はギリギリこなす。以前より調教でも動くようになってきているので、久しぶりの重賞でも無様なレースはしないだろう。マイネヌーヴェルは休み明けの福島牝馬Sで2着に突っ込んだ。距離2000mは2戦2勝。前走のように追い込みに徹するのか、それとも好位からの競馬か。追い込む競馬なら展開の助けが欲しい。

54キロはエリモピクシーとヘヴンリーロマンス。エリモピクシーは以前より堅実さが出てきたが、やはり距離が課題。ヘヴンリーロマンスは2000mで[1-2-3-2]で大崩れはない。昨年12月のゴールデンホイップTで2着したときは強い内容だった。スタートで後手を踏むと厳しいが、能力的には十分通用する。あとは松永騎手がどう乗るかだろう。穴で狙いたい馬が1頭いるが、ここでは名前は伏せさせていただく。前走のパドックではかなり目立っていた。激走のシグナルを見逃してはいけない。

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