ファルコンS
レース展望
春の中京最終日の3歳スプリント重賞。96年に1800mから1200mに変更された。距離変更後8年は1番人気はわずか2連対。最近5年は連対がなく、昨年はゴールデンキャストが4着に沈んでいる。過去8年で馬連10倍以下はなく、50倍以上が2回、万馬券が3回と大荒れ。最近2年は馬連20倍台だが、波乱は視野に入れておきたい。中京は今週もBコースで行われる。馬場はかなり荒れているので、今週は外差しシフトしてきそうだが、外を回ると当然ロスがある。昨年のギャラントアローのように力のある馬は内を回って粘り込むので注意したい。
タイキバカラはNHKマイルCで途中からかかって先頭に立ち、直線で失速して11着に敗れた。蛯名騎手がスタートでふわっと出したが、それでもかかったように現時点では押さえが利かないようだ。今回の平坦小回りの1200mという条件は悪くないが、問題はやはり58キロの斤量。前半から競り合って超ハイペースで行くようだと最後は必ず甘くなる。ただ能力はあるし、荒れ馬場もこなすので、ロスなく回ってくれば粘り込む可能性も十分。枠順、馬場、展開が鍵を握りそうだ。
ムーヴオブサンデーは1200mで2戦2勝。前走はゴール前でマイネルゼストに差されたが、内容は悪くなかった。葵Sの勝ち馬はこのレースで1回も連対がないので、目一杯走らなかったぶん、逆に良かったのかもしれない。今回も牡馬相手に56キロが課題だが、持ち前のスピードで好位からの競馬ができるので大崩れはないだろう。鞍上は2週連続G1を制したアンカツ。こちらが1番人気か。
シルヴァーゼットは橘Sでアンクルリーサムに2馬身半差の楽勝。直線でギリギリまで追い出しを待って突き放す強い内容だった。3走前のクリスタルCでは7着に敗れたが、勝ったタイキバカラとは0.3秒差。4コーナーでの行きっぷりは凄かったし、1200mが最も合うのだろう。馬体は太く映るが、体型的なものがあるし、スプリント戦なら何ら問題ない。タイキバカラより1キロ軽い57キロなら逆転があっても驚けない。前走から間隔が空いたので仕上がり面に注意したい。
あとはNHKマイルC5着のビッグファルコン、同6着のシゲルドントイケも1200mは合うので注意したい。タイキバカラが強い競馬をするとクリスタルCのように追い込み馬向きの展開になるかもしれない。人気がないところでは阪神JFで2着したヤマニンアルシオンに注目したい。近走は大不振だが、スピードはあるし、新馬戦(京都芝1200m)の勝ちっぷりが忘れられない。鞍上は一発大駆けがある熊沢騎手。前走で手応えを掴んだはずだ。
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