札幌記念
ﾚｰｽ展望
夏場唯一のG2競走･札幌記念｡過去10年で1番人気は[5-1-2-2]で6連対､2番人気は[3-4-0-3]で7連対｡1､2番人気のどちらかが必ず連対している｡最近は2番人気が大活躍で6年連続連対中｡1番人気が連対すると相手に人気馬が来て堅く収まるが､1番人気が崩れると2番人気と人気薄で荒れるのがﾊﾟﾀｰﾝ｡1番人気の取捨が大きなﾎﾟｲﾝﾄになる｡
1番人気は函館記念2着で復調をｱﾋﾟｰﾙしたﾌｧｲﾝﾓｰｼｮﾝ｡牝馬の57ｷﾛは実質59ｷﾛだが､前走も57ｷﾛを背負っていた｡今回は別定戦で他が重くなるという点で有利だが､ﾊﾞﾗﾝｽｵﾌﾞｹﾞｰﾑとﾛｰｴﾝｸﾞﾘﾝは函館記念のﾒﾝﾊﾞｰとは格が違う｡ただ札幌芝ｺｰｽは[1-1-0-0]と得意だし､芝2000mは[4-1-0-0]で連対率100%｡前走よりさらに調子を上げているようならﾁｬﾝｽだろう｡
過去10年の札幌記念で武豊騎手は[4-1-1-0]､伊藤雄厩舎は[3-2-1-2]の好成績｡1､2番人気に限定すると武豊騎手[4-1-0-0]､伊藤雄厩舎[3-2-0-0]でどちらも連対率100%｡この2人のｺﾝﾋﾞはｴｱｸﾞﾙｰｳﾞで2戦2勝｡ﾌｧｲﾝﾓｰｼｮﾝがｴｱｸﾞﾙｰｳﾞのように楽勝するようなら天皇賞(秋)でｷﾝｸﾞｶﾒﾊﾒﾊに対決を挑むことになるかもしれない｡今後の進路を決める上で重要な一戦｡ﾌｧｲﾝﾓｰｼｮﾝの真価が問われることになる｡
ﾊﾞﾗﾝｽｵﾌﾞｹﾞｰﾑは初めての北海道参戦｡独特の洋芝が合うかどうかが鍵だが､さてどうだろう｡今回は安田記念3着以来のﾚｰｽだが､これまで休み明けは[3-1-0-2]で連対率66.7%｡連対を外した朝日杯FSと大阪杯は4着でﾄｯﾌﾟと0.3秒差だった｡気性的に休み明けは苦にしない馬でむしろ休み明けの方が狙い目｡父ﾌｻｲﾁｺﾝｺﾙﾄﾞは先週のｸｲｰﾝSを制したｵｰｽﾐﾊﾙｶと同じ｡北の地で再度血が騒ぐか｡
ﾛｰｴﾝｸﾞﾘﾝは宝塚記念でﾀｯﾌﾟﾀﾞﾝｽｼﾁｰに3ｺｰﾅｰで交わされて何も抵抗できずに10着に惨敗｡相手が強かったとはいえ､情けない内容だった｡G1を勝てる位置にいた馬だが､最近は徐々に底を見せ始めている｡ただまだ終わったとは思わない｡とにかくﾊﾟﾄﾞｯｸで復調気配を見せて欲しいところだ｡陣営も課題は分かっているはず｡先週の札幌はとにかく前残りが多かった｡ﾏｲﾍﾟｰｽで行けるようならﾁｬﾝｽはなくはないだろう｡横山典騎手の手綱捌きに注目｡
あとは重賞2連勝中のﾏｲﾈﾙｱﾑﾝｾﾞﾝ､相手なりに走るﾀﾞｰﾋﾞｰﾚｸﾞﾉ､昨年4月以降10戦連続で3着以内に入っているﾓﾉﾎﾟｰﾙなどだが､上位3頭とは力差があるので､調子の良さ､馬場適性､立ち回りの上手さでどこまで差を詰められるか｡あとはみなみ北海道Sを快勝したﾊｯﾋﾟｰﾙｯｸ｡札幌芝ｺｰｽは[1-3-1-0]で複勝率100%｡鞍上のﾎﾜｲﾄ騎手は今年の北海道のﾒｲﾝﾚｰｽで[5-2-0-1]で現在ﾒｲﾝ7戦連続連対中｡2000mは若干距離不足だが､ﾎﾜｲﾄ騎手の手綱捌きに賭けてみる手はある｡
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