アイビスSD
レース展望

今年で第4回を迎える夏の電撃戦・アイビスSD。これまでの連対馬は全馬が6番人気以内で馬連はそれほど荒れないが、昨年は3着に10番人気が突っ込み3連複は550倍を超える大波乱になった。直線1000mは最初から馬場のいい外を通れる外枠が有利なのはもはや常識。枠順が大きな鍵を握りそうだが、最近は各馬が外に集中してごちゃつくケースが目立つので注意したい。昨年も外に馬が集中し、結局勝ったのは内から追い込んだイルバチオだった。枠順に執着し過ぎると危険だ。

今年は重賞勝ち馬はアイビスSDを勝ったカルストンライトオのみ。低調メンバーと言えなくもないが、相馬眼的にダイヤの原石はいる。今回のレースぶりによってはスプリンターズSが楽しみになる。まずカルストンライトオだが、02年のこのレースを53.7秒でレコード勝ち。外枠スタートから大西騎手が外ラチ沿いを走らせてそのまま逃げ切った。典型的な夏馬で今年もバーデンバーデンC2着、函館スプリントS3着と調子を上げてきた。ラチを頼るところがあるので、陣営は外枠を引きたいところ。JRAがどこに入れてくるか。最近の傾向から1、2枠かもしれない。

コスモラブシックはバーデンバーデンC4着、青函S2着と着順を上げ、今回が叩き3戦目。直線1000mは[1-0-1-0]だが、3着に敗れた新潟日報賞は道中ロスがあった。クビ+ハナ差だけにまともなら勝っていた競馬。直線1000mの適性は十分にある。前走の青函Sでは差し馬向きの展開で最後までしぶとく踏ん張った。ここにきて力をつけているので、このメンバーなら無様な競馬はしないはず。ただ函館からの転戦なので状態面に注意したい。

タカオルビーは休み明けのTUF杯は行きっぷりが悪く9着に敗れたが、前走の新潟日報賞は大外枠からしっかり伸びて快勝。馬体にもっと実が入って欲しいところもあるが、走る馬独特のしなりがあるのがこの馬のいいところ。前に行って終いが伸びるというのは直線1000mに向きそうだ。2戦目のフェアリーS以来久しぶりの重賞挑戦になるが、どこまでやれるか楽しみ。鞍上は第1回のアイビスSDを勝った吉田豊騎手。

あとは、NSTオープンで消極的な競馬をして7着に敗れたシルキーラグーン、NSTオープンで2着に入り復調をアピールしたネイティヴハート、前走初の直線1000mで2着したホワットアリーズンあたりだろう。暑い日が続いているので、各馬の調子にも十分注意を払いたい。最終調教の動きと気配からどの馬が狙えるのかを詰めていきたいところ。今週も相馬眼を最大限に生かした予想をお届けしたい。

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