新潟記念
新潟記念展望

夏の名物重賞・新潟記念。荒れるハンデ戦として知られるが、過去10年で1番人気は8連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内とそれほど荒れていない。ただ3連複は2年連続で万馬券決着。昨年は3-7-8番人気で決着し、3連複は333倍の波乱になった。今年も実力の接近したメンバーが揃い、馬券的な妙味は十分。3連複は大穴狙いが面白そうだ。

レニングラードは前走5ヶ月半ぶりだったが、直線で物凄い脚を使って3馬身差の圧勝。内回りの芝2200mでラスト3F33.9秒というのは早い。今年2月に復帰したときは馬体&調子が伴っていなかったが、前走は全く違う仕上がりだった。元々能力のあった馬でラジオたんぱ賞2着、神戸新聞杯5着、菊花賞6着の実績がある。前走は58キロだったが、今回は3キロ減の55キロ。他の実績馬が背負うだけに有利に映る。鞍上のアンカツも魅力。ここを勝って天皇賞(秋)に名乗りを挙げるか。

マーベラスダンスは天の川Sでワールドスケールを差し切ってようやくオープン入り。ハンデ差が2.5キロあったが、終いの脚はしっかりしていたし、力をつけてきたのは間違いない。今年は新潟大賞典0.3秒差の6着、七夕賞0.1秒差の3着に好走しており、G3なら十分にやれる。オープン入りしたぶんハンデは重くなったが、54キロなら問題ないだろう。終いの脚を生かせる展開になれば面白そうだ。

トーセンダンディは新潟芝コース3勝の新潟巧者。芝2000mの実績はないが、少しズブくなってきているので距離はこなせる。直線の長いコース向きのフットワークで早い上がりに対応できるタイプ。パンパンの良馬場でスムーズな競馬ならチャンスはありそうだ。チアズブライトリーは距離不足の関屋記念は見せ場なく12着に敗れたが、4勝を挙げている芝2000mなら見直しが必要。58キロは楽ではないが、得意の重馬場なら要注意。

あとはひと叩きされたエイシンハリマオー、新潟記念で3着したスーパージーン、鋭い決め手あるサンライズシャークなど伏兵が多い。暑い日が続いているので、各馬の調子には十分注意を払いたい。最終調教の動きと気配からどの馬が狙えるのかを詰めていきたいところ。今週も相馬眼を最大限に生かした予想をお届けしたい。

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