新潟記念
新潟記念回顧
スーパージーンは外めの4番手を進み、直線で楽々と抜け出すとそのまま押し切ってレースを制した。直線では手応え十分でレニングラードが来るのを待って追い出す余裕の走り。枠順の差はあったが、完勝と言える内容だった。パドックでは前走より馬体の張りが良く、全体的な気配も上向いていた。昨年、両前脚屈腱炎で戦線離脱したが、復帰後5戦目で見事に重賞初制覇。今後は脚元と相談しながらになるが、秋の重賞戦線を盛り上げてくれるだろう。もっと長い距離でもやれるので、レースの選択は色々ありそうだ。
レニングラードは内々の後方を進み、直線で徐々に外に出しながら追い上げたが、最後は1馬身届かず2着に敗れた。直線でよく内から捌いてきたが、かなりロスがあったのも事実。それでいて上がり3Fはメンバー最速の33.6秒。55キロは有利だったが、重賞でやれることをきっちり証明した。ただ神戸新聞杯5着、菊花賞6着を考えれば当然とも言える。パドックでは前走より一気に良化という感じはなかったが、馬体の作りはかなり目立っていた。次走はまだ1600万条件に出走できる。きっちり賞金を積み上げて秋の重賞戦線に挑んできて欲しい。距離が伸びると大化けする可能性もある。
トーセンダンディは3番手からしぶとく粘ったが、最後はレニングラードに差されて3着。最近はスムーズな競馬ができていなかったが、江田照騎手が積極的な競馬で力を出し切った印象。オープン特別ならこれで勝てそうだが、重賞となるとやはり決め手不足。もうワンパンチ欲しいが、6歳馬にそれを望むのは酷か。ただ実績のない2000mに目処を立てたし、最近は一戦毎に調子を上げている。直線の長い京都芝1800mでもやれるが、もう少し距離を伸ばすと新味を出すかもしれない。そのあたりに期待か。
ニシノセレッソは中団からしぶとく伸びて4着。斤量を背負うと終いの切れが鈍るので、51キロの軽ハンデが良かったのだろう。新潟芝2000mは7馬身差で勝ったことがあるようにベストのコース。この馬としては力を出し切っている。次走は自己条件に戻りそうだが、即勝てるというタイプではないので、重賞で4着したと言っても過信は禁物。
トウカイオーザは道中ずっと追い通しだったが、最後までしぶとさを発揮して5着。長期休み明けで馬体が大きく減って小さく見えたが、最後まで諦めずに走っていた。休み明けを考えれば内容は悪くないので、馬体が戻ってくればそれなりに走ってくるだろう。距離はもっと長い方が合う。
マーベラスダンスは後方2番手を進み、直線で大外に出して追い上げたが6着止まり。直線で前が詰まって外に持ち出す不利はあったが、ペースを考えると位置取りが悪過ぎた感。前走より2キロ軽くなって時計が1.2秒かかっては連対できなくて当然か。まだ5歳馬だし、これから経験を積んでくればG3でやれる。
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