新潟2歳S
レース展望
夏の新潟の2歳王者決定戦。02年に距離1600mに変更された。1200m、1400m時代も含め、過去10年の連対馬20頭のうち実に18頭が5番人気以内。人気馬が堅実に結果を出している。一昨年の49.3倍が馬連最高配当で荒れても中穴までに収まっている。一昨年は4-6-1番人気、昨年は1-2-10番人気で決着して3連複はともに50倍台。今年は12頭と頭数が少ないが、果たしてどんな配当が飛び出すか。
1番人気はダリア賞を勝ったマイネルレコルト。ダリア賞の勝ち馬は一昨年マルロスが3着、昨年ダイワバンディットが1着と結果を出している。前走は逃げたツルマルオトメを自分から捕まえに行って直線で突き放す強い内容。1F延長と外回りの長い直線が課題だが、これまでのレースぶりを見る限り、大きな問題はなさそうだ。今年、後藤騎手は新潟外芝1600mで1番人気になると[1-4-2-0]で連対率71.4%。後藤騎手と堀井厩舎のコンビはマイネルモルゲンでダービー卿CTを制している。人気に応えるか。
人気面でマイネルレコルトに続くのはショウナンパントル、エイシンハッピー、インティライミの3頭。ショウナンパントルは新潟芝1600mの勝ち馬。最後の直線で外に出すときに他馬の進路を妨害したが、上がり3F33.0秒の切れ味は目立っていた。ショウナン初のサンデー産駒で陣営の期待はかなり大きいようだ。エイシンハッピーは新馬戦はゲートで暴れて2着に敗れたが、次の未勝利戦を2馬身半差で快勝した。2戦とも1番人気で鞍上は武豊騎手とアンカツ。こちらも期待の大きさが窺える。
インティライミは不良馬場で行われた小倉芝1800mの勝ち馬。1分54秒3と時計は遅いが、好位から後続を突き放した脚は目立っていた。このレースを目標にしてきたあたりも好感が持てる。あとはひどい雨の中で行われた新馬戦を勝ったアイルラヴァゲイン、新潟芝1400mで好位から抜け出して楽勝したフェリシア、後方2番手から豪快な追い込みを決めたケージーカチドキあたりが、そこそこ人気になりそうだ。
今回はエルコンドルパサー産駒のアイルラヴァゲイン、スペシャルウイーク産駒のインティライミとスムーズバリトン、グラスワンダー産駒のエイシンハッピーとフェリシアが対決する。父の現役時代を知っている人にとっては興味深いレースになりそうだ。新潟は馬場の内側が荒れて外差しが決まっている。先週の新潟記念のレニングラードは能力で1枠を克服したが、今回は2歳馬の戦い。そのあたりの考慮も必要だろう。あとは今の新潟コース向きの走法の馬に要注目。今週で夏競馬は終了。最後も相馬眼的狙い馬できっちり決めたい。
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