新潟2歳S
レース回顧

マイネルレコルトは前の馬を射程圏に入れながら好位を進み、直線で外から伸びて前の馬を差し切りレースを制した。デビューから3連勝を飾ったが、いずれも好位から抜け出す安定したレースぶり。メンバー唯一の2勝馬で現時点での完成度の高さを見せつけた印象。ただしレースは単純な上がり勝負でタイムも平凡。それほど高評価できない。パドックではまだ馬体の線が細く映るようにこれからどこまで実が入ってくるかがカギ。ただ馬体のバランスはいいし、走らせると良さを見せる。まずは賞金面をクリアしたので、これからビッグレッドでどこまで成長を促すか。馬体が充実してくればもっと強いメンバーでもやれる。

ショウナンパントルは好位からしぶとく伸びて2着。雨が降るとどうかと思ったが、結局降らずに良馬場でやれたのが良かったのだろう。緒戦に外から来られてからしぶとく伸びたように今回も持ち味は出したが相手が悪かった。馬体重より大きく見せるのがこの馬のいいところ。ただし脚元に負担のかかる走り方をするので、その点は十分ケアしていかないといけない。ショウナン初のサンデー産駒。母系からもまだ上積みが見込めそうだ。

スムースバリトンは最後に鋭く伸びて3着に入った。エンジンの掛かりが遅く、勝負が決した後に伸びてきた感じ。左回りだとまっすぐ走るのはいいが、今回のスローペースでこの内容では距離不足は明らか。もっと長い距離になれば変わりそうだ。まだ馬体が少し太く映るので、それがクリアできればもう少し素軽さが出てくるだろう。これから変わってきそうな馬。

フェリシアは2番手から粘り込んだが最後は力尽きて4着。台風の影響で函館からの輸送が遅れる誤算はあったが、当日はプラス2キロで馬体は保てていた。今回は少し前に行き過ぎた感じだし、スローの上がり勝負よりは少し流れが速くなった方が持ち味を生かせるタイプ。まだ馬体は線が細く非力に映るが、能力はあるのでまだ見限らない方がいいだろう。

アイルラヴァゲインは逃げてしぶとく粘ったが5着。内枠を嫌った柴田善騎手が逃げる作戦に出たのかと思ったが、どうやら掛かったようだ。元々ゴツゴツした馬だが、パドックでは前捌きがぎこちなくこれではという感じだったが、それでこれだけ走れるのだから大したもの。体型的なものもあるが、今後はこのあたりをどうクリアするかが課題。こういうタイプは渋った馬場得意なので注意。

インティライミは出遅れて最後方を進み、直線で大外から差してきたが6着止まり。道中フラフラしていたし、直線では内にもたれて途中で佐藤哲騎手が諦めていた。相馬眼的に能力があるのは間違いないが、今回はキャリア不足を露呈してしまった感じ。パドックでは馬体、気配とも目立っていたし、今後走ってくるだろう。佐藤哲騎手&佐々木晶調教師の巻き返しを期待したい。

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