小倉2歳S
レース展望

夏の小倉の王者決定戦。過去10年で1番人気は3連対のみ。昨年はメイショウボーラーが勝ったが、その前の4年はボロボロだった。昨年は堅く収まったが、01年は馬連362倍、02年は馬連232倍と大荒れ。02年は人気馬が総崩れで10-5-8番人気で決着して3連複は600倍を超えた。波乱の要因は荒れ馬場。最終週で内側が荒れているため、内枠に人気馬が入ると荒れるというのがパターン。今年も枠順が大きなポイントになりそうだ。

1番人気はフェニックス賞を5馬身差で楽勝したエイシンヴァイデン。メンバーが弱かったこともあるが、直線で楽々と抜け出して最後抑える余裕があった。調教ではズブさを見せてそれほど動かないが、実戦では味のある競馬をする。内枠を引いて外から一気に来られてごちゃつくようだと楽ではないが、スムーズに進められる枠を引けばかなりやれそうだ。1番人気の福永騎手で内側が荒れた状態というとマイルCSのサイドワインダーを思い出す。JRAがどこに入れてくるか。

2番人気はツルマルオトメ。新潟に遠征したダリア賞ではマイネルレコルトに敗れたが、新馬戦で楽勝した小倉芝1200mなら見直しが必要か。新馬戦で対戦した馬が1頭しか勝ち上がっていないのが少し気になるが、2着に5馬身差をつけていた。1週前に栗坂で51.8秒の好タイムを出したように調教はとにかく動く馬。武豊騎手でかなりの人気を集めそうだ。荒れ馬場とソエがポイントか。

エイシンヴァイデンとツルマルオトメを負かす、または割って入る馬がいるのかどうかというのが焦点。小倉芝1000mをレコード勝ちしたフラワリングバンク、芝1200mをレコード勝ちしたコスモフォーチュンが人気面からの候補だが、枠順や展開が大きく影響しそう。パリスセイリュウは3戦全てハナを切ったようにスピードがある。この馬あたりがツルマルオトメに絡むと面白くなりそうだ。日曜は天気が崩れそうなので、馬場状態の見極めが大きな鍵。枠順、馬場、調子、展開などから総合的に判断して最終決断を下したい。

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