朝日CC
レース展望
秋開催最初の重賞レース。例年なら夏の小倉を使ってきた馬の出走が多いが、今年は小倉組より休み明けの馬が目立つ。夏の上がり馬と休み明けの実績馬との対決といったイメージ。休み明けの実績馬の仕上がり次第だが、夏競馬の延長線に位置するレースだけに夏の上がり馬を重視するのが賢明か。過去10年の連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。別定戦で人気馬が堅実だが、開幕週の絶好の馬場で前残りもある。昨年10番人気で2着したアラタマインディのようなタイプには十分注意を払いたい。
まず上がり馬だが、該当するのはオペラシチー、メジロマントル、グリーンプレジャーの3頭。オペラシチーは新馬→500万特別→1000万特別を3連勝。2走目の鶴橋特別は後方から長くいい脚を使って最後は外から捻じ伏せる強い内容。3戦目の玄海特別は昇級をモノともせず1分58秒3のレコードで快勝した。誰が見てもこの馬は強いと思わせるレースぶり。相馬眼的な裏づけがあるので能力は確かだろう。まだ条件馬だが、52キロでこのメンバーなら勝機は十分。勝てば菊花賞でハーツクライとの対決が楽しみになる。ただし、まだ体調面に弱いところがあるで、その点だけは注意したい。
メジロマントルはここ6戦で5勝の上がり馬。5月に復帰してからは4戦3勝。初重賞挑戦の七夕賞は5着に敗れたが、トップとは0.1秒差だった。前走は2番手から差して勝ち、脚質の幅を広げている。高速決着への対応が課題だが、前に行ける有利さはある。グリーンプレジャーはここ6戦で4勝。初重賞挑戦の小倉記念は4着に敗れたが、大型馬で器用さに欠けるのでコースが向かなかったか。今回は1000万特別を2連勝した得意コース。高速決着が課題だが、京都芝1800mで1分45秒7なら足りるかもしれない。馬場が渋った方が他の馬が苦にするぶん有利になる。
休み明けの重賞実績馬はノーリーズン、ヴィータローザ、エイシンチャンプ、カナハラドラゴン、マーブルチーフ、スズカマンボ。ノーリーズンは骨折明けの神戸新聞杯で2着した実績はあるが、今回は約1年半の屈腱炎明け。常識的には厳しいが、馬体は仕上がってきそうなので最終調教の動きに注目したい。鞍上のアンカツは阪神二千の鬼。夏の重賞は1回しか連対できなかったが、そろそろエンジン全開か。カナハラドラゴンは芝2000mで[4-1-0-1]。仕上がってくれば面白い存在。スズカマンボはダービーで5着に入り能力を見せた。今回は若葉Sで2着したコース。目標は菊花賞だが、武豊騎手だけに注意したい。
[Home]