朝日CC
ﾚｰｽ回顧
ｽｽﾞｶﾏﾝﾎﾞは中団の外を進み､4ｺｰﾅｰでｽﾊﾟｰﾄして直線に向くと最後はｳﾞｨｰﾀﾛｰｻﾞとの叩き合いをﾊﾅ差で制した｡道中はｵﾍﾟﾗｼﾁｰを外からﾏｰｸして内に押し込んでおき､4ｺｰﾅｰで先にｽﾊﾟｰﾄするという武豊騎手の頭脳ﾌﾟﾚｰ｡ｺﾞｰﾙした後にｵﾍﾟﾗｼﾁｰが突っ込んできたところを見ると武豊騎手の作戦は正解だった｡ｳﾞｨｰﾀﾛｰｻﾞとは5ｷﾛ差あったぶんの先着だが､休み明けでこれだけ走れば十分か｡ﾊﾟﾄﾞｯｸでは少し煩かったが､馬体の成長を感じさせた｡次走は菊花賞だが､春に一度も先着できなかったﾊｰﾂｸﾗｲが出てくる｡どこまで差を詰めているか楽しみ｡
ｳﾞｨｰﾀﾛｰｻﾞは好位からしぶとく伸びて2着｡58ｷﾛを背負っていたことを考えれば上々の内容｡ﾗｼﾞｵたんぱ賞でﾗｽﾄ4Fの上がり勝負で差し切ったようにこういう展開は得意なﾀｲﾌﾟ｡まだ一戦級とは差がありそうだが､現時点でどこまで食い下がれるか｡ひと叩きされた次走は上積みが見込める｡
ﾒｼﾞﾛﾏﾝﾄﾙは前半5F62.6秒の超ｽﾛｰﾍﾟｰｽで逃げてﾗｽﾄ3F34.1秒で粘ったが､外から2頭に交わされて3着｡楽なﾍﾟｰｽで行って最後も止まった訳ではないが､切れ負けした印象｡もっと早めにｽﾊﾟｰﾄしていれば結果は違ったかもしれない｡調教時点では馬体が太く見えたが､当日は太め感なく仕上がっていた｡中央場所の重賞はこれからﾒﾝﾊﾞｰが強くなる｡ﾛｰｶﾙ重賞ならﾁｬﾝｽだろう｡
ｵﾍﾟﾗｼﾁｰは内々を進み､直線に向いてから追い出したが7着止まり｡道中ｽｽﾞｶﾏﾝﾎﾞにﾏｰｸされて内々に押し込められて動けなかったのが痛かった｡直線でも前の馬がﾌﾗﾌﾗしたのも影響したのだろう｡ｺﾞｰﾙ過ぎてから猛然と差してきたようにかなり脚を余した印象｡ただし馬込みで折り合いがついたし､上がり勝負にもある程度対応できたのは今後に向けて大きい｡今回は余裕残しの仕上げだったが､次は本番｡相馬眼的に高評価できるだけに今回の負けで人気が落ちれば面白い｡
ﾉｰﾘｰｽﾞﾝは最後方から捲くったが最後は一杯になってｼﾝｶﾞﾘ負けを喫した｡ﾊﾟﾄﾞｯｸでは､屈腱炎明けでｷﾞﾘｷﾞﾘ使えるところまで仕上がったという感じだった｡この仕上がりでﾗｽﾄ33.7秒で上がったのだからｼﾝｶﾞﾘ負けといってもそれほど悪くない｡坂路で動くようになれば変わってくるだろう｡少し時間は掛かりそうだが､復活を待ちたい｡
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