セントライト記念
有力馬診断

[7 ]コスモバルク
最終調教は絶好という感じはなかったが、春のように掛かって行くこともなく、悪くない内容だった。春は父ザグレブの豪快さを受け継いだと評価したが、前走や調教の動きを見ると豪快さが薄れた感じも少なからずある。ただ馬体に実が入り厚みを増してきた印象。北海優駿が不甲斐ない内容だったのが気になるが、得意な芝とひと叩きされた上積みで今回は変わるか。前に行って早い上がりを繰り出せるので、今の中山は合うはず。ただダービーのように掛かったら失速もあり得る。北海優駿のレースを見ると折り合いは改善されたとは思えない。今回は断然人気で格下の馬が多いが、逆に捨て身のレースをする馬がいると弱い面を露呈するかもしれない。現時点では実績的にこの評価。パドックでイレ込みをチェックしたい。

[7 ]ホオキパウェーブ
春はソエが出てまともな調教ができなかったが、それでも青葉賞で2着に入った。長距離向くタイプで菊花賞で面白そうな馬。ソエは解消されたようで調教では馬体を大きく見せて、脚捌きに切れが出てきている。欲を言えばもう少し馬体に実が入って欲しいが、長距離ということを考えるとこれくらいでいいのかもしれない。中山は寒竹賞で追い込んで3着という印象が強く、今の前残りの馬場だと届かないように思えるが、ソエが解消されたことで行きっぷりは良くなるはず。ただこれはあくまで推定。菊花賞に向けて賞金は足りているので、藤田騎手がどんな競馬をするか。過去10年でセントライト記念に最多の7頭を出走させている二ノ宮厩舎。00年以降、重賞勝ちがないだけにここは狙いの一戦か。

[6+]エアシェイディ
骨折明けだが、最終調教ではそれを感じさせない動きを見せ、仕上がりは良さそうだ。02年のセントライト記念ではアドマイヤマックスが骨折明けで2着しており、能力があって仕上がりが良ければ通用していい。休養前のホープフルSではヤマニンアラバスタ、マイネルマクロス、マイネルブルックなど、後の重賞で活躍した馬を抑えて快勝。好位の馬込みでじっと我慢して直線で抜け出したレースぶりはかなり目立っていた。今の中山でも抜け出して来る姿がイメージしやすい。陣営は強気なことは言わないが、このメンバーなら通用しても驚けない。

[6+]エスユーグランド
これまで8戦して[2-5-0-1]で連対率87.5%。唯一連対を外したのが中山芝2200mの水仙賞だが、直線で前が詰まる大きな不利があった。寒竹賞ではホオキパウェーブに先着、セントポーリア賞ではハイアーゲームと接戦、駒草賞ではシェルゲームに先着と強いメンバー相手に好勝負してきている。走法的に東京コースで距離は2000mくらいまでの方が良さそうだが、自在の脚質と相手なりに走るところを評価したい。ダイワメジャーの回避で柴田善騎手が騎乗できるのはプラス。

[6 ]トゥルーリーズン
札幌での2戦は不甲斐なかったが、前走は舌を出してまじめに走っていなかった。今回は舌を縛って集中して走るように対策するようだ。最終調教では追われてからの反応が良く、動きは目立っていた。これまで右回りで連対がないのが気になるが、使われている強みで何とか上位争いできないか。

[6 ]メジロニコラス
山吹賞で中山芝2200mを勝っている。各馬早めに仕掛けたことで展開が多少嵌った感じもあるが、能力がなければ34.9秒の切れ味は使えないだろうソエで札幌戦を回避したようだが、きっちり乗り込まれて仕上がってきそうだ。最終調教で横山典騎手があれだけ追えればソエは大丈夫なのだろう。サンデー産駒で大きく変わる可能性もある。

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