ローズS
レース展望

秋華賞トライアルで3着までに優先出走権が与えられる。ヤマニンシュクルを除いた関西の実績馬が出走してきた。まずデータから整理すると1番人気は[4-1-2-3]で5連対。オークス以来の出走だと[1-1-0-3]、夏場使われて前走勝った馬だと[3-0-0-0]で上がり馬の方が信頼できる。過去10年でオークス直行組は[3-2-0-19]で5連対だが、このうち3頭が桜花賞連対馬。オークス連対馬は[0-1-0-6]で不振傾向。

また過去10年で休み明けの実績馬と夏場使われた馬での決着が8回と多い。休み明けの実績馬同士で決着したことはなく、昨年は桜花賞3着のアドマイヤグルーヴが勝ったが、休み明けの2冠馬スティルインラブは1番人気で5着に敗れた。ただこれはあくまでデータ。今年は最近3年連対中のクイーンSの出走はなく、しかも夏場に1000万条件を勝った馬もいない。紫苑Sは降着になったがヤマニンアラバスタが直線で突き抜けた。今年の場合はデータに固執しない方がいいのかもしれない。

人気になるのはオークス馬ダイワエルシエーロ、同2着のスイープトウショウ、桜花賞2着のアズマサンダースの3頭。これにメイショウオスカル、レクレドール、グローリアスデイズが続くイメージか。ダイワエルシエールは夏を越してかなりの成長が期待できそう。春当時は少し非力な感じがあったが、それも解消されていそう。ここ2週は2冠馬キングカメハメハと併せ馬をして先着。目標は秋華賞だが、仕上がりは良さそうだ。阪神コースは新馬戦の直線で弾けている。馬体がどこまで成長したか、パドックを見るのが楽しみ。

スイープトウショウはオークスでは馬場入場に手間取ったが、馬が納得したのかレースでは普通に走れた。今回は馬場のいい阪神でメンバー的にスローペースになりそう。切れ味は凄いが、差して届かないケースも考えられる。池添騎手がどう捌いてくるか。アズマサンダースはオークスで10キロ減だったが、歯替わりが影響したようだ。直線でダンスインザームードに寄られる不利もあった。今回は桜花賞とチューリップ賞で2着した阪神コース。前が残りやすい馬場で自在に立ち回れる脚質は魅力。

メイショウオスカルはオークスは折り合いを欠いて13着に敗れたが、その前のフローラSでは3番手から抜け出して勝っている。スローの上がり勝負なら前に行ける有利さがある。1週前に栗坂で武豊騎手が騎乗して51秒台の好タイム。G1実績馬が完調になる前のここで勝負か。レクレドールはステイゴールドの全妹。500万条件だが、札幌芝1500mで豪快な追い込みを決めてきた。阪神芝2000mでは新馬戦2着、未勝利戦3着がある。グローリアスデイズはオークスで14着に惨敗したが、どこまで成長したか。関西調教師リーディングの音無厩舎の仕上げに注目したい。

[Home]