シリウスS
レース回顧

アグネスウイングは3、4番手を進み、直線で追い出すと最後グィッとひと伸びして逃げたエコルプレイスを差し切った。1000万条件を勝ったばかりでの格上挑戦でしかも初めての1400m。ハンデ54キロだったとはいえ、メンバー最速の35.8秒の切れ味。高評価できる内容だった。新潟でトーホウセキトを負かし、前走は7馬身差の圧勝。調教で馬体に芯が入ってきた印象もあったし、本格化と言っていいだろう。白井厩舎の馬は一気にG1まで上り詰めるので注意したい。次走は武蔵野Sに向かうようだ。

エコルプレイスは途中から逃げて最後までしぶとく踏ん張ったが2着に敗れた。スローではないが、馬場を考えると速くない流れ。アグネスウイングとの兼ね合いで速くなることが予想されたが、どちらも最初からやり合う気はなかったようだ。レース前は560キロ台と伝えられたが、馬体は太くなく550キロで仕上がりは良かった。相馬眼的にまだまだ上に行ける馬。脚元が無事なら活躍できるだろう。

ツルマルファイターは2番手からしぶとく粘って3着。最後は失速しかけたが、ゴール寸前で息を吹き返したように伸びてきた。馬体は多少余裕があったが、悪くない仕上がり。休み前は煩かったが、パドックでは落ち着いていた。ツルマルボーイの半弟で、この一族は休み明けを苦にしない。一線級相手では詰めの甘さを露呈するが、今後も堅実に走りそうだ。

インタータイヨウは5番手から伸びたが4着止まり。今回も直線で手前を替えていなかった。ただこれはいつものこと。最後にひと伸びがなかったのはトップハンデ57.5キロが微妙に利いているのだろう。もう少し積極的な競馬をすれば結果は違ったかもしれない。暑い時期に走るタイプでこれからの季節は自分との戦いになる。

サイレンスボーイは好スタートから先頭に立ったが、外からエコルプレイスが来ると控えて道中は3番手。直線でしぶとく伸びたが、最後は競り負けて5着に敗れた。ハナを譲ってからペースが落ち着いたのが想定外だったか。前が止まらない流れで最後は内に押し込められたのが痛かった。ただ休み明けでこれくらい走れば悪くない。能力はあるので次走は変わるだろう。

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