デイリー杯2歳S
レース展望

中央場所で行われる最初の2歳重賞。過去10年で1番人気は[5-1-2-2]だが、距離がマイルに変更されてからは[4-1-1-1]で連対率71%。着外に敗れたのはダートの新馬戦を圧勝したマチカネラン。芝の重賞やオープン特別を好走してきた馬は3着以内を確保している。距離変更後は1〜3番人気の2頭が必ず3着以内に入っており、3連複と3連単にはこのデータが使えそう。穴をあけているのは人気薄の追い込み馬で追い込んで連対した馬は後の重賞で活躍している。

今年の1番人気は唯一の3勝馬エイシンヴァイデン。小倉2歳Sは内で揉まれて4着に敗れたが、オープン特別のフェニックス賞と野路菊Sを楽勝しており、このメンバーでは実績は断然。フェニックス賞4着のニホンピロブラウがききょうSで2着、野路菊S2着のスズカフォイルがききょうS3着に好走している。鞍上は昨年1番人気のメイショウボーラーで制した福永騎手。今年も1番人気馬で2連覇か。ただ本当に死角はないのだろうか?

あとは武豊騎手のアドマイヤムサシ、新潟2歳S2着のショウナンパントル、新馬戦を快勝したライラプス、北海道組のシックスセンスとオーヴェールあたりが人気になりそう。アドマイヤムサシは前走出遅れて直線でも前が詰まって一杯に追えなかった。札幌芝1500mを好走した馬はレクレドール、ヴリルなど、次に好走する馬が目立つ。武豊騎手がライラプスを捨てて選択したのも強調材料か。

ショウナンパントルは2戦の上がり3Fが33.0秒と33.5秒。前走はマイネルレコルトに差されたが、相手に目標にされたこともある。調教でバリバリ乗り込んでプラス10キロだったように芯は強そうだ。ライラプスはフサイチエアデールの初仔で人気になる馬。新馬を勝ってすぐにG2挑戦というのは楽ではない。ここをクリアするようなら今後が楽しみ。シックスセンスは距離短縮が課題だが持ち前のセンスでこなすか。オーヴェールはマイルくらいまではこなせそう。広いコースで末脚が生かせれば。

まずは最終調教の動きと気配をチェックした上で、先週の京都の傾向と馬場、枠順、展開などを加味して総合的に判断したい。お楽しみの相馬眼的狙い馬はこのレースにも一頭いる。まだ色々と条件はつくが、狙って面白そうだ。土曜のこのレースをきっちり的中させて日曜の秋華賞と府中牝馬Sに繋げていきたい。

2004/10/13
競馬アナリストGM

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