府中牝馬S
レース展望

エリザベス女王杯の前哨戦。距離変更後の過去8年で1番人気は[6-1-0-1]で連対率88%と信頼度は高い。唯一連対を外したのは01年にハイペースで前に行って失速したヤマカツスズラン。いかにも展開が厳しかった。今年は3冠牝馬スティルインラブが1番人気だろう。これまでの1番人気は近走好走しており、最低でも前走掲示板を確保していた。スティルインラブは金鯱賞8着、宝塚記念8着、北九州記念12着と惨敗続き。しかも今回は他馬より重い57キロ。休み明けはイレ込むので当日次第のところもある。1週前調教は坂路で50.6秒の1番時計。調教は動いている。

あと人気になりそうなのはクイーンSを連覇したオースミハルカ、重賞3勝の実績馬オースミコスモ、クイーンS2着のエルノヴァ、小倉の重賞で牡馬相手に好走してきたメイショウバトラーあたりか。オースミハルカは1800mは2戦2勝でベストの距離。東京コースで逃げ切りが決まるかどうかは微妙だが、チューリップ賞を勝ったときのように好位からの競馬もできる。オースミコスモは昨年0.4秒差の4着。同コースのスイートピーSを勝っておりコース適性はある。ただ最近は小回りの競馬しかしていない。その点が少し気になる。鞍上は岡部騎手。

エルノヴァは初重賞挑戦のクイーンSで2着したように力をつけている。昨年10月から5回連続東京コースで走って[2-2-1-0]で全て3着以内を確保。切れる脚があるのも魅力。今回はさらにメンバーが強くなるので試金石の一戦になる。メイショウバトラーは小倉コースでは崩れないが、今回は直線の長い東京コース。かなり力をつけているので、地力勝負に持ち込めればしぶとく踏ん張りそうだが、展開の助けが少し欲しい。

今年は例年以上にメンバーが揃い面白いレースになりそう。名前を挙げなかった馬の中にも相馬眼的に注目できる馬がいる。間隔の空いた馬が多いので、最終調教の動きを良くチェックしたい。先週の東京芝コースは展望で指摘したように開幕週でも差しが決まっていた。先週どういうレースをした馬が好走していたかのイメージを大切にしたい。あとは今の東京でどういう走法の馬が走るかということだろう。各馬の走法をイメージできていない人は馬券を獲るのは難しくなりそうだ。

2004/10/13
競馬アナリストGM

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