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福島記念
レース展望

荒れるハンデ戦として知られる福島記念。今年もそれほど実力差のないメンバーが揃い、かなり混戦模様。過去10年で1番人気は[3-0-1-6]で3連対のみ。4頭が10着以下に敗れている。1番人気が前に行くタイプだと乱ペースに巻き込まれて惨敗するというのがパターン。連対馬20頭のうち半数の10頭が6番人気以下の馬。荒れて当然といったレースだ。福島は今週からB→Cコースに変更される。今年は馬場が悪いので、荒れ馬場適性も問われそうだ。

出走馬が未確定の段階でどの馬が人気になるか難しいが、コイントス、ダンツジャッジ、アサカディフィート、マイネルアムンゼン、メジロマントルあたりが人気になりそう。コイントスは1年7ヶ月ぶりの前走はダートのエニフSでシンガリ負け。とにかく無事に回ってくればという感じのレースだった。ひと叩きされてどこまで上向いてくるか。このコースは02年の七夕賞で3着がある。ダンツジャッジはこのメンバーでは地力上位の存在。ただ休み明けで58キロだけにどこまで動けるかやや不安なところもある。

アサカディフィートは昨年の3着馬。休み明けの前走は後方から差して0.1秒差の3着。ステップはいいので、ひと叩きされた上積みがあれば。中山金杯ではダンツジャッジを負かしている。マイネルアムンゼンは毎日王冠で10着に惨敗。春は走るが、この時期は不振傾向。調子を上げてくるようなら少し見直したい。メジロマントルは徐々に底を見せているが、七夕賞で0.1秒差の5着がある。前走逃げずに惨敗したので、今回は逃げる手だろう。荒れ馬場は苦にしない。

人気になりそうな馬はそれほど強調できる馬はおらず、どの馬を軸にしたらいいのかというのが正直なところ。最終調教、枠順、馬場状態で予想は大きく変わりそうだ。ここではカナハラドラゴンとセフティーエンペラに注目してみたい。カンハラドラゴンはパワータイプで荒れ馬場を苦にしない。福島ではカブトヤマ記念で3着がある。芝2000mは[4-1-0-2]で連対率71.4%と得意にしている。後藤騎手がわざわざ福島に行くところに勝負気配を感じさせる。2走前の朝日CCでは0.1秒差の4着。このメンバーでも力は足りる。

セフティーエンペラは7月の函館500万条件を勝つとそこから怒涛の4連勝。本田騎手の負ける気がしないという強気のコメントが実に印象的だった。昇級戦となった前走の大原Sは札幌からの中1週で若干調子が落ちていたが、それでも0.2秒差の3着に踏ん張った。今回は中4週。体調が戻っていれば狙い目がありそうだ。函館と札幌で連勝してきたように荒れ馬場もこなす。各馬の状態を見極めた上で総合的に判断して最終決断を下したい。

2004/11/10
競馬アナリストGM

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