京阪杯
レース展望

97年に芝1800mのハンデ戦になり、昨年から別定戦に変更された。昨年は14番人気のチアズブライトリーが勝ち、2着に3番人気のダンツジャッジ、3着に10番人気のタイムトゥチェンジが入り、馬連4万、馬単15万、3連複44万の大波乱だった。芝1800mで行われた過去7年で1番人気は[0-1-3-3]で5頭が3、4着に敗れている。追い込みタイプが差して届かないケースが目立つ。また前走菊花賞出走馬は[4-0-1-4]の好成績。菊花賞で負けた3歳馬が適距離で巻き返すことが多い。

今年はかなり人気が割れそうで混戦模様。どの馬が1番人気になるか分からないが、ここではグレイトジャーニーとタカラシャーディーに注目してみたい。グレイトジャーニーは前走菊花賞で後方から捲くるいつもと違う競馬で8着に敗れた。負けはしたが、京都コースはやはり走るといった印象。ここ3戦は相手が強く、しかも長い距離で目立たないが、ジリジリと力をつけている。今回は古馬相手で楽ではないが、距離短縮と斤量54キロで一変するかもしれない。小牧騎手が前走で手応えを掴んでいれば外から差す競馬だろう。

タカラシャーディーは前走のカシオペアSでタイム差なしの3着。屈腱炎で1年ぶりの出走でプラス26キロだったが、いきなり好勝負した。屈腱炎になった馬は5戦目あたりで結果を出す馬が多いが、緒戦からこれだけ走るのだから驚く。レース後も順調に攻め馬を消化しているので脚元の不安はなさそうだ。2走前の富士Sでハイペースの中、先行して4着に踏ん張ったところに底力を感じさせた。最終調教次第で今回も面白そうだ。それほど切れる脚はないので、佐藤哲騎手がそこをどうカバーするかが課題。

あとは叩き2戦目のテレビ静岡賞で一変したエアシェイディ、秋華賞とエリザベス女王杯を回避したが乗り込まれているダイワエルシエーロ、菊花賞でグレイトジャーニーと0.1秒差の9着だったカンパニー、昨年の2着馬で底力あるダンツジャッジあたりか。人気がないところでは昨年のカシオペアSで33.8秒の末脚を繰り出したユキノサンロイヤル。差しが決まる流れなら3着あたりに突っ込みがあっても驚けない。いずれにしても最終調教、枠順、展開などを考慮して総合的に判断したいところ。

2004/11/24
競馬アナリストGM

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