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京阪杯
レース回顧
ダイワエルシエーロは前半5F60.3秒のスローで逃げてラスト4Fから徐々にペースアップ。直線に向き後続を一気に突き放すと最後まで11秒台でまとめてそのまま逃げ切った。例年だと前半5F58秒台で流れるが、各馬が牽制し合ってかなり遅い流れになった。ただし前につけた馬が直線で失速したようにこの勝利はスピードの持続力があってこそのもの。差し馬向きの馬場での逃げ切り、初の古馬相手を考えると高評価できる。スピードの持続力を生かせる京都外回りコースは合っているようだ。次走は阪神牝馬S。大外枠を引いた桜花賞は7着に敗れたが、今の状態がキープできればチャンスだろう。
カンパニーは後方からメンバー最速の32.8秒で追い込んで2着。直線で物凄い脚を使ったが、それでも届かなかった。もっと前に行く脚もあるが、終いを生かす作戦だったか。馬体が16キロ減って過去最低の436キロというのは気になったが、パドックではいつもより煩くなかったのが救いか。ただこれだけ減ったのは何らかの問題があるのだろう。次走は状態面に注意を払いたい。中山でも勝っているが、それほどパワーがある馬ではないので、坂のないコースの方が合う。ローカル重賞で活躍できそうだ。
エアシェイディは中団から差して3着。道中少しフワフワしていたが、直線ではしぶとく伸びてきた。初重賞挑戦で3着なら上々の結果。まだ馬体に実が入り切っておらず、このメンバーに入ると少し見劣るが、相馬眼的に相当な素質を秘めているのは間違いない。今後の成長次第で重賞を勝てそうだ。脚元に負担の掛かる走法なので故障が怖いが、それをクリアできれば活躍できるだろう。来年の安田記念の前には本格化して欲しい馬。エアジハードに続けるか。
メテオバーストは4番手からしぶとく伸びて4着。それほど切れる脚はないので、スローの上がり勝負ではこれが精一杯か。ただ外枠で前に馬を置けずに前半から掛かったことが影響した感もある。馬体の作りの割りに非力なところがあるので直線がフラットな京都コースは合いそう。もう少しペースが速くなって消耗戦になった方がいいタイプ。
グレイトジャーニーは出遅れて後方を追走。直線で外に出して追い込んできたが5着止まり。最後は大きなストライドで伸びてきたが、既に勝負は決していた。この距離と京都コースは合うだけにまともなら2着争いには加われただろう。まだ少し柔らか過ぎる感じもあるが、これからさらに鍛えればクリアできそう。馬が差す競馬を覚えてきているので、適距離ならそのうちチャンスが来そうだ。
ダンツジャッジは中団から伸びて6着。上がり勝負にも対応できるが、いいときの鋭い切れ味がなかった。馬体重はこれくらいでいいはずだが、見た目がまだ太いのでそのあたりが微妙に影響しているのだろう。次走は叩き3戦目。馬体が引き締まって坂路の時計をさらに詰めてくるようなら狙い目がありそうだ。藤田騎手なら注目したい。
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