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CBC賞
レース展望

00年に12月開催となり、高松宮記念のステップレースとしての位置づけが強くなったCBC賞。スプリンターズSの後にスプリント重賞がないため、毎年好メンバーが揃う傾向が強くレベルが高い。今年の高松宮記念でワンツーを決めたサニングデールとデュランダルの参戦はないが、昨年の覇者シーイズトウショウをはじめ、重賞勝ち馬が8頭と好メンバーが揃った。来年の高松宮記念に向けて見応えのある一戦を期待したい。

過去10年で1番人気は[3-3-2-2]で連対率60%。昨年は春から使い詰めだったテンシノキセキが4着に敗れたが、その前の5年は[3-2-0-0]と全て連対している。2番人気は[0-5-0-5]で2着か着外というのがパターン。昨年は3、9番人気で決着したが、それ以外は1、2番人気のどちらかが連対している。ただし、最近3年は7、9、9番人気が連対しており、それほど堅くない。最近3年で3歳馬が4連対と活躍している。

人気になりそうなのは、メイショウボーラー、アドマイヤマックス、シーイズトウショウ、ギャラントアローの4頭。メイショウボーラーは小倉2歳S以来の芝1200mだが、そのときが前半32.9秒のハイペースで逃げて5馬身差の圧勝。3歳馬同士では能力の絶対値で2000mもこなしたが、タイキシャトル産駒で本質的にマイルより短い距離が合うタイプ。久々の芝1200mだが、テンのダッシュ力はあるので対応できるだろう。今回は中舘騎手。逃げるギャラントアローとの兼ね合いが課題か。新味を出すかどうかはこの馬の底力にかかっている。

アドマイヤマックスは前走マイルCS7着。直線で内にもたれて伸びを欠いた。テン乗りの武幸騎手が微妙に影響した感もあるが、右回りだとスムーズさを欠くのも事実。今回は[2-2-1-0]と結果を出している左回り。昨年のスプリンターズSで0.2秒差の3着したように芝1200mはこなせる距離。ただ今回は小回りの中京で忙しい競馬になるので、短い直線でいかに捌いて来れるかだろう。4コーナーで届く位置につけられれば。

シーイズトウショウは昨年の覇者。函館スプリントSを勝った後はひと息の競馬が続いているが、スプリンターズSは不良馬場、スワンSは水を含んだ馬場で距離1400m、アンドロメダSは内の荒れたところを通ったなど、敗因はそれなりにはっきりしている。ここ2戦は馬体が増えており、少し太いことも微妙に影響しているのだろう。昨年から2キロ増の56キロは楽ではないが、上位争いできる力はある。昨年は3枠5番からのスタート。今年も好枠を引きたい。当日イレ込まなければ。

ギャラントアローはスワンS14着、マイルCS15着と惨敗が続いたが、連闘で臨んだアンドロメダSで半馬身差の2着と復調気配を見せた。惨敗した2戦は4コーナーで馬自ら競馬を止めていたが、前走は最後まで集中して走っていた。前走から装着したチークピーシズの効果は大きいようだ。今回もレースで装着する予定。前半の直線が長くスピードに乗りやすい中京芝1200mはこの馬に合う。高松宮記念くらい走れば好勝負だろう。

あとはスワンSを勝ったタマモホットプレイ、札幌日刊スポーツ杯を勝ちオープン入りしたプレシャスカフェ、今年の高松宮記念でキーンランドスワンあたりがそこそこ人気になりそうだ。ここまで挙げた各馬はそれなりに死角もあるが、今の調子、中京コース適性、スピード能力、枠順などを加味し、それに「相馬眼」というスパイスを利かせた上で最終決断を下したい。あとはここに来て力をつけてきたあの馬が穴で狙える。毎週、馬を見て相馬眼を鍛えている人なら分かるだろう。3連複と3連単はこの馬を絡めて大穴を狙いたい。

2004/12/16
競馬アナリストGM

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