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中山金杯
レース回顧

クラフトワークは後方からラチ沿いを徐々に進出。直線に向くと馬群を捌いて抜け出し、2着に1馬身差をつけてレースを制した。道中内をロスなく進んで直線で上手く捌いてきた横山典騎手の好騎乗。年明け最初の重賞でまさに会心の騎乗だろう。最後は着差以上に余裕があった。パドックでは馬体の充実ぶりが目立ち、休み明けを感じさせない仕上がりだった。相馬眼的に評価できる馬で能力は確かなものがある。昨秋は熱発と骨膜炎で棒に振ったが、今年は無事にいって欲しいもの。3歳時はゼンノロブロイと好勝負した馬。どのレベルまでいけるか楽しみ。

マイネヌーヴェルは後方を進み、直線で大外から伸びて2着を確保した。直線だけで12頭を並ぶ間もなくごぼう抜き。フラワーCを勝ったときのような物凄い末脚だった。53キロの軽ハンデとはいえ、牡馬相手に結果を出したのだから評価できる。パドックでは前走の方が馬体の張り、毛づやは良かったが、返し馬では元気一杯な姿を見せていた。これで中山芝コースは[3-1-2-0]で連対率66.7%。右回りの小回りコースの適性が高いので、そういうレースを選んで使ってもらいたい。

キーボランチは内々の後方で脚をためて、最後の直線で馬群を捌いて3着まで追い上げた。クラフトワークがエイシンチャンプを押しのけて抜け出したスペースから伸びてきた。小野騎手の着狙いの騎乗が上手く嵌った感じ。ただこれまで戦ってきたメンバーが重賞で好勝負しているようにこの馬自身も力をつけていることもある。これで6回目の3着。3連複と3連単では要注意。

エイシンチャンプは3番手からしぶとく粘って4着。上位3頭は後方から差してきた馬。5F目から11秒台のラップが続き、前に行った馬には厳しい流れだったが、この粘りがこの馬の持ち味。クラフトワークが来たときにもう少し強引にブロックできれば馬券の対象になっていたが、中山経験の少ない古川騎手にそこまで求めたら酷だろう。鳴尾記念3着、中山金杯3着と復調してきているので、条件が合えばそろそろ復活がありそうだ。

アサカディフィートは出遅れて最後方からの競馬。最後の直線でマイネヌーヴェルの後ろから伸びてきたが5着止まり。これまで中舘騎手が騎乗したときは出遅れていなかったが、やはりスターターの掛け声に反応するようだ。最後にいい脚を使っているだけに出遅れがなければかなりやれただろう。何か対策しないといけない。7歳になったが、能力が落ちたという感じはないので、スタートさえまともなら巻き返してきそうだ。

ウインブレイズは中団から伸び切れず11着に敗れた。1コーナーでごちゃついて、その後もスムーズさを欠いていた。レースの流れに全く乗れなかった感じで力負けではない。パドックでは前走より14キロ増だったが、馬体の仕上がり、気配は良かった。おそらくこのひと叩きでピリッとしてくるだろう。今年8歳になったが、馬体を見る限りはまだやれそう。

カナハラドラゴンは後方から外々を回って追い上げたが、直線で失速して12着に敗れた。昨年は2番人気で6着だったが、今年も2番人気で人気を裏切る結果になった。ディセンバーSの走りからもっとやれていい馬だが、馬群に入れられないので多頭数だと外を回るロスが大きくなるので仕方ないところもある。あとは馬体が8キロ増えていたように少し重めが残っていた印象。少頭数のオープン特別で狙いたい。

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