京都金杯
レース展望

関西の年明けを飾るマイル重賞。00年に距離が2000mから1600mに変更された。過去10年で1番人気は[3-5-0-2]で連対率80%。距離変更後は[2-2-0-1]で重賞連対のなかったモノポライザー以外は全て連対している。1番人気は重賞実績があると堅実。2番人気は連対ゼロ。02年のミレニアムバイオの3着が最高でとにかく不振に終わるケースが目立つ。トップハンデは[3-0-1-10]で勝った3頭にはG1連対があった。今年のように55.5キロの牝馬2頭がトップハンデというのは過去10年ではない。

人気になりそうなのは、ハットトリック、ダイワエルシエーロ、キネティクスの3頭。ハットトリックはこれまで5戦4勝。出遅れたたんぱ賞で9着に敗れた以外は全て勝っている。昨年秋に清水美厩舎から角居厩舎に転厩して2連勝。前走は中団につけて直線で楽に差し切るこれまでにない勝ち方だった。昇級戦で1番人気で武豊騎手。モノポライザー的な匂いがしなくもないが、この馬には馬体の裏づけがある。あとはマイル重賞のペースと内枠をどう捌くかだろう。

ダイワエルシエーロは京阪杯で牡馬を撃破。今回のメンバーよりレベルの高いメンバーに勝っているのだから当然有力。前走の阪神牝馬Sは大外枠が影響したのか3着に敗れたが、今回は直線に坂がなく得意にしている京都外回りコース。牝馬だけに3日に追い切ってすぐに競馬というのが気になるが、調子さえ保てていれば格好はつけそうだ。ただトップハンデ55.5キロはこなせる斤量だが、他が軽いぶん有利ではない。

キネティクスは昨年5月から6戦して3勝3着3回の好成績。前走のキャピタルSでオープン勝ちを果たした。パドックでイレ込んで力を出せなかった馬が、今は距離1800mまでに対応できるようになったのは成長の証。久しぶりの重賞挑戦だが、今の充実ぶりとメンバーのレベルを考えれば通用しそうだ。現在2連勝中だが、元々が勝ち味に遅いタイプ。馬券は3着というケースも想定しておいた方が良さそう。

あとはタカラシャーディー、アズマサンダース、メイショウオスカルあたりが続きそうだが、フルゲートのハンデ戦でかなり混戦模様。京都は開幕週で前開催と同じBコースで行われる。昨年の京都金杯はCコースで行われたので、Bコースでどんな影響があるのか。その点を少しケアしたい。京都外回りは3コーナーにアップダウンのある特殊コース。京都外回りコースで実績のある馬に注目したい。あとは相馬眼というスパイスを利かせて最終決断を下す。

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