AJCC
レース展望
年々寂しいメンバーになりG2としてはレベルが低いが、時期的に仕方ないところ。今年の出走馬は13頭。人気になるのは今年の重賞で活躍が期待される馬たち。見応えのあるレースを期待したい。過去10年で1番人気は[4-1-1-4]で連対率50%。馬連は7回が10倍台までの決着。東京で行われた02年を除き、99年以降は全て3番人気以内の決着でそれほど荒れない。3連単は1、2着に1〜3番人気が入り、3着に4〜9番人気が来るのが最近のパターン。3連単はフォーメーションが有効か。
人気になるのは、クラフトワーク、グラスポジション、エアシェイディの3頭。クラフトワークは中山金杯を1番人気で快勝。内ラチ沿いを上がって直線で捌いてきた横山典騎手の腕が光ったが、馬も力をつけているのだろう。函館記念でファインモーションを差し切ったのはやはり伊達ではなかった。半兄クラフトマンシップが好走した重賞で結果を出しているが、相馬眼的に弟の方がスケールは上。今回は距離が1F伸びるが、折り合いがつけば問題なさそう。先週の京成杯も制した横山典騎手。今回も自信満々か。
グラスポジションは1番人気に支持されたAR共和国杯は10着に敗れたが、続くステイヤーズSですかさず巻き返した。4コーナーで不利があったが、最後にしぶとく伸びて2着。ダイタクバートラムには敵わなかったが、別定G2で連対というのは評価できる。目一杯に追って仕上げたAR共和国杯の結果を加味して、今回も前走と同じような仕上げ。距離はもっと長い方がいいが、2200mなら条件は悪くない。ここで賞金を加算して天皇賞(春)に行きたいところ。尾形充厩舎はここ2年グラスエイコウオーで2、4着。3度目の正直なるか。
エアシェイディは骨折明けのセントライト記念は6着に敗れたが、その後、テレビ静岡賞を制してオープン入り、前走の京阪杯では3着に入り重賞に目処を立てた。まだ馬体に実が入り切っておらずパドックでは少し細く見せるが、これから成長してくれば徐々に解消されてくるはず。坂路の動きを見ると能力を感じさせるし、今後の成長次第で大化けするかもしれない。今回はセントライト記念で負けたコースだが、その時とは仕上がりが違う。切れ味勝負ならクラフトワークを苦しめられるだろう。
あとは人気は割れそうだが、中山金杯2着のキーボランチ、冬至S3着のタイガーカフェあたりが続きそう。キーボランチは前走53キロで今回が57キロ。大幅増だが57キロ自体はこなすのであとは力関係か。タイガーカフェは皐月賞2着馬だが、未だに条件馬。前走同コースで3着と距離&コースに目処を立てている。詰めが甘いので早めスパートでどこまで踏ん張れるか。今回はソウゴン、ニシノサブライムなど前に行く馬がいるが、どんな展開になるのだろう。人気馬はみな差しタイプ。穴馬はどの馬か。展開と馬場の読みが重要になりそう。
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