AJCC
レース回顧

クラフトワークは5、6番手を進み、直線で外に出して追い出すときっちり前を交わして1馬身半差でレースを制した。上がり3Fはメンバー最速の35.1秒の快勝だった。ただ右回りだとまだ内にもたれるようだ。パドックでは少しカリカリしていたが、引き続き馬体は目立っていた。デビューしたときは細い馬だったが、今はそのときより30キロ増。体に実が入り、いい馬になった。これで重賞3連勝。青葉賞でぶつけられたゼンノロブロイ(横山典騎乗)に秋は真っ向勝負を挑んで欲しいもの。横山典騎手は今年重賞3勝。全て1番人気での勝利と今年はひと味違う。ホクトベガから8年。このコンビでドバイG1制覇を期待したい。

エアシェイディは好位から早めに動いて抜け出したがクラフトワークに差されて3着。直線ではユキノサンロイヤルに一旦交わされたが、最後は差し返す根性を見せた。クラフトワークには子供扱いされたが、現時点では仕方ないところ。昨年のセントライト記念で復帰してから一戦ごとにレベルの高い走りをしているのは好感が持てる。まだ馬体に実が入り切っていないので、これから良くなってきそうだ。距離はある程度こなすが、ベストは東京芝1800m。秋の毎日王冠でクラフトワークに雪辱できるか楽しみ。

ユキノサンロイヤルは後方から捲くり気味に進出して見せ場を作ったが3着止まり。クラフトワークを内に押し込めながらスパートする岡部騎手の腕が光ったが、勝ちに行ったぶん2着を逃した感じもある。休みなくずっと使われているが、パドックでは馬体、気配とも上々だった。とにかくタフな馬。増沢厩舎だけにこれくらいでないとやっていけないだろう。冬場は走るので次走も注意したい。

グラスポジションは最後方から追い込んできたが5着が精一杯。道中全くハミを取らなかったようだ。パドックでは馬体の仕上がり、気合乗りとも良かったが、一体どうしたのだろう。まともなら3着争いに加われる馬だが・・・。長距離の方が確実なので、ダイヤモンドSに出走してきたら注目したい。

タイガーカフェは2番手から粘って6着。早めにスパートする指示が出ていたようだが、前半からニシノサブライムに張り付いていく必要は果たしてあったのだろうか。まともなら掲示板はあっただろう。ボニヤ騎手は今年49戦して[1-2-3-43]で連対率6.1%、5番人気以内だと[0-1-2-14]で連対率5.9%。有馬記念のデルタブルースのイメージがあるかもしれないが、ほとんど狙えない。

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