平安S
レース回顧

ヒシアトラスはラチ沿いの中団を進み、直線で最内から抜け出すと2着に3馬身半差をつけてレースを制した。ブラックコンドルが外に持ち出すのを待って一気にスパート。前走の師走Sと同じような競馬だった。今回はコース取りがかなり見方したが、力がなければこれだけの差をつけられないだろう。ホクトベガを育てた中野隆調教師。オープン特別で競馬を覚えさせて見事に素質を開花させた。乗り難しい馬でまだ色々と条件がつくが、賞金を加算できたのは今後に向けて大きい。相手なりに堅実に走るタイプ。今後も大崩れはないだろう。

ブラックコンドルは内ラチ沿いの3番手を進み、直線で叩き合いを制して2着を確保した。ラチ沿いをロスなく進めて、直線で外に持ち出すスペースがあったのが大きかった。ローエングリンが少し外に膨れて、逃げたクーカイが直線で先に行かせてくれるのだからこれ以上は望めない展開。フルゲートの16頭でこんなに簡単に内が開くというのはそうはないだろう。このメンバーに入ると馬体は見劣るが、まだ4歳馬で変わり身はある。来年の平安Sでも内枠を引くようなら注意したい。

ジンクライシスは出負けして後方からの競馬。大外を徐々に進出したが3着が精一杯だった。サカラートの武豊騎手が好スタートから好位につけたのと対照的。蛯名騎手はこれがあるから怖い。道中ずっと外を回り、各馬が仕掛けた4コーナーではかなり膨れていた。これだけコースロスがあって3着に来るのだから能力はある。いつも通り好位からの競馬なら2着はあったか。少し決め手に欠けるところはあるが、それをカバーできる心肺面の強さがある。馬の持ち味を引き出せればG3は勝てるだろう。賞金的にフェブラリーSに出走できそうにないので、次走はマーチSになるようだ。

サカラートは3番手からしぶとく粘って4着。最終調教は坂路でバタバタだったが、レースでは能力のあるところを見せた。灘Sの内容からこれくらい走れて当然の馬。ひと叩きされていれば勝ち負けだっただろう。外枠スタートから好位を取った武豊騎手の手綱捌きも目立った。もう少し調教で動いて欲しいが、次走は注目したい。

クーリンガーは5番手を進んだが、そのままなだれ込んだ感じで5着。直線で少し追いにくそうなところもあったが、瞬発力勝負ではこれが精一杯か。馬体がプラス6キロと増えていたことも微妙に影響しているのだろう。昨年はこの後に佐賀記念と名古屋大賞典を連勝。交流重賞に出走するようなら注意。

ピットファイターは外々を回って進出したが、直線で一杯になって11着に敗れた。ダートで初めて大敗したが、さすがにこれだけロスがあっては仕方ないところ。今回は枠順と展開がかなり不利に働いた印象。きっちり仕上げていなかったことも影響したのだろう。仕上げてくれば、次走は変わり身が見込めそうだ。

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