根岸S
レース展望

01年にこの時期に移動し、フェブラリーSの前哨戦になった。過去4年で1番人気はブロードアピール3着、アッミラーレ4着、ニホンピロサート2着、ブルーコンコルド8着で1連対のみ。連対馬8頭のうち4頭が6番人気以下の人気薄。馬連は48.5倍、43.8倍、4.9倍、175.6倍と荒れている。02年と03年に勝ったサウスヴィグラスを除き、連対馬6頭は全て関西馬。人気のない関西馬が穴をあけるので要注意。フェブラリーSに向け、見どころのあるレースを期待したい。

ダート7戦7勝のスパイキュールが故障で回避。1番人気はメイショウボーラー、あとは人気は割れそうだが、アドマイヤマックス、アグネスウイング、サミーミラクルあたりが続きそう。メイショウボーラーは初ダートのガーネットSを3馬身差で楽勝。2番手から後続を突き放す強い内容だった。ダート適性はあるが、2着を突き放したのはスプリント適性の方だろう。2走前にCBC賞はスタートダッシュが利かず4着に敗れたが、テン乗りの中舘騎手だった。今回は東京ダ1400m。東京コースは得意とは思わないが、距離はこなしそう。今回もスピードの絶対値の高さを見せつけるか。

アドマイヤマックスは初ダート。これまで東京コースでは東スポ杯1着、安田記念2着、富士S1着と全て重賞で3戦3連対。左回りだと内にもたれないし、広いコースが合うのだろう。調教大将でいつも坂路で好時計を連発している。かなりパワーがあるので、ダートをこなす下地はありそうだ。全姉のホーネットピアスはダートをこなした。ここ2戦は武幸騎手だったが、今回は乗り慣れた武豊騎手。砂を被らないように上手く導けば、能力的にチャンスはありそうだ。

アグネスウイングはガーネットS6着。同厩のメイショウボーラーを意識して行くに行けず、外を回ったのが響いたのだろう。今回も同じような競馬になると辛いが、別定戦で斤量は詰まるのは有利。シリウスSを勝ったように距離はこなすので、中舘騎手の手綱捌き次第か。サミーミラクルはガーネットS3着。早めに仕掛けて勝ちに行く競馬をしたが、そのぶん最後にエンゲルグレーセに差された感じ。今回は[4-0-0-2]とベストのダ1400m。東京ダートの実績、1400mの持ち時計もあるので、今回も圏内だろう。

あとは東京大賞典は出遅れて12着に敗れたが1400mをこなすスピードがあるカフェオリンポス、武蔵野S2着などG3で好走しているサイレンスボーイ、JCダートで5着に入ったトップオブワールド、このコースのレコードを持っているエコルプレイスあたりが続きそう。ガーネットSで大穴をあけたエンゲルグレーセにはペリエ騎手が騎乗予定。持ち時計があるだけに何とも不気味だ。あとは作田厩舎のハードクリスタルとワイルドソルジャー。昨年急激に力をつけた馬で相馬眼的な裏づけがあるだけにこのメンバーに入っても侮れない。

今週から東京開幕。根岸Sは土曜に行われるため、馬場状態のチェックは当日しかできない。東京ダートは整備次第で内を通った馬が有利になったり、外差しが決まりやすかったり、色々と傾向が変わるコース。当日のダートのレースをチェックしてどこを通った馬が有利なのか、よく見極めたい。あとはそれほど実力差のないメンバーだけに当日の状態面のチェックも欠かせない。最後まで粘り強い予想をした人に勝利の女神は微笑むはずだ。

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