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東京新聞杯
レース回顧

ハットトリックは後方を進み、直線に向き武豊騎手が追い出すと大外一気の豪脚で楽々と差し切ってレースを制した。上がり3Fはメンバー最速の32.9秒。スローペースで前残りが残りやすい展開だったが、一頭だけ次元の違う末脚だった。道中は鞍上の指示通りに折り合って直線でゴーサインが出るのを待つ形。確実に終いは切れるので、追い込みタイプにしては死角の少ないタイプ。ただ返し馬で暴れて落鉄したり、まだ色々とクリアしなければならない課題を残している。これで4連勝で重賞2連勝。東京マイルは3戦3勝と安田記念に目処を立てた。デュランダルとの末脚対決。外が伸びる馬場設定ならレースは面白くなりそうだ。今後はマイラーズSから安田記念に向かう予定。相馬眼的な裏づけがあるので今後も楽しみだ。

キネティクスは中団からハットトリックと一緒に伸びてきたが2着が精一杯。上がり33.2秒とこの馬も伸びているが、相手が悪かった。デュランダルの主戦・池添騎手はハットトリックの末脚の威力を体感できただろう。マイルの競馬が板につき、かつ東京コース向きのストライドが伸びる走法。東京や京都外回りなど直線の長いコースでは注意したい。

グレイトジャーニーはスローで逃げてラスト34.4秒でまとめたが3着止まり。逃げ馬不在で蛯名騎手は最初から逃げるつもりだったか。マイル戦で54キロと条件は揃っていたが、切れ味のある馬に敵わなかった。京阪杯で33.0秒の末脚を使ったように切れる脚があるので、それを生かすのもひとつの手だと思うが・・・。調子は悪くないので、きっかけがあれば一気に変わりそう。直線が平坦な京都コースで注目したい。

アサクサデンエンは内々をロスなく回って直線で外に出して差してきたが4着止まり。直線でキネティクスに前に入られる不利が響いた印象。ただ先に抜け出せなかったところで勝負あった感もある。掻き込む走法なので上がりはこれくらいが精一杯なのかもしれない。もう少しペースが速くなってレベルの高いレースになった方が力を発揮できる馬。

ウインラディウスは2番手から伸びを欠き8着。スローペースで折り合いを欠き気味だった。昨年も遅かったが、それよりも前半3Fで0.8秒も遅いペース。藤沢和厩舎はトレジャーを行かせる作戦もあったはずだが・・・。今年7歳になったが、馬はまだ元気。折り合いのつく流れなら変わり身がありそうだ。

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