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京都牝馬S
レース回顧

アズマサンダースは内々の中団を進み、直線で強引に外に出して追い出すと先に抜け出したウイングレットとエリモピクシーを外から一気に交わしてレースを制した。ゴール前で内に寄れてエリモピクシーの進路を妨害。藤岡騎手には過怠金3万円が課せられた。京都金杯でも内に寄れていたように十分にケアしないと危険な馬。マイル重賞で前半3Fが36.7秒というペースはどうかと思うが、上がり3F32.8秒で差し切ったのだから凄い。ただこれだけの切れ味を使うと脚元が心配なところもあるが・・・。まだ馬体が少し柔らか過ぎる感じはあるが、いいしなりが出てきたのは確か。初重賞制覇を飾ったアズマサンダースと藤岡騎手。今後の活躍を期待したい。

ウイングレットは2番手から抜け出したが最後にアズマサンダースに差されて2着。道中少し力む感じがあったが、最後までしぶとく伸びていた。久しぶりのマイル戦だったが、能力を感じさせる内容。相馬眼的な裏づけのある馬はやはり走る。距離は1600mから1800mがベスト。牝馬同士ならそのうち重賞を勝てるだろう。宗像厩舎は仕上げが上手いので引き続き注目したい。

エリモピクシーは道中5、6番手を進み、早めに仕掛けて上がって行ったが、ゴール前でアズマサダースに前をカットされて3着。福永騎手は大したことはなかったと言うが、まともなら2着とは際どかったはず。4コーナーでも大きく外に膨れていたし、少しチグハグな競馬だった。ただこれまで終い一辺倒だった馬がある程度前につけられるようになったのは今後に向けて大きい。今年7歳になったが、馬はまだ元気一杯。今後も牝馬重賞戦線を盛り上げてくれそうだ。

メイショウオスカルは好位から伸びてきたが4着止まり。それほど切れる脚を使えなかった馬が3F33.4秒で上がってきたことは評価できるが、前を捕らえるという感じではなかった。差す競馬が着実に板についてきているので、展開が向けばそのうち馬券圏内に突入してきそうだ。もう少し馬体に実が入ってきて欲しいところもあるが・・・。

ヘヴンリーロマンスは後方から伸びてきたが6着が精一杯。他馬より重い56キロを背負って上がり3F33.1秒。この馬なりにいい脚を使っているが、位置取りが悪過ぎた感じ。このペースで外々を回ってあの位置取りではさすがに届かないだろう。人気だけにもうひと工夫欲しかったというのが正直な印象。

スナークスズランは中団から一瞬伸びかけたが、最後は他馬と脚色が一緒になって8着。直線で手前を替えてからグンと伸びてくる馬だが、スポリッチ騎手負傷のために乗り替わった幸騎手が手前を替えられなかった。調子はいいし、一走ごとに走る傾向があるので、次走も穴で狙いたい。

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