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ｼﾙｸﾛｰﾄﾞS
ﾚｰｽ回顧
ﾌﾟﾚｼｬｽｶﾌｪは6番手を進み､直線で馬群を割って伸びると最後は前をきっちり差してﾚｰｽを制した｡ﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ58ｷﾛを背負っていたが､上がり3Fはﾒﾝﾊﾞｰ最速の33.7秒｡2着のｷﾞｬﾗﾝﾄｱﾛｰとはｸﾋﾞ差だったが､着差以上に強い勝ち方だった｡CBC賞のときは毛づやが悪かったが､今回は馬体の張り､毛づやとも目立つ仕上がり｡相馬眼的に馬体の作りは既にG1ﾚﾍﾞﾙまできている｡今回は本番を意識した仕上げだったので､次走はさらに良くなってきそうだ｡芝1200mは4戦4勝と絶対的な強さを誇る｡この馬の連勝をｽﾄｯﾌﾟさせるとすればｽﾋﾟｰﾄﾞの絶対値で優るﾒｲｼｮｳﾎﾞｰﾗｰと切れ味で優るﾃﾞｭﾗﾝﾀﾞﾙか｡とにかく本番が楽しみ｡
ｷﾞｬﾗﾝﾄｱﾛｰは好位からしぶとく伸びて2着｡ﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞを背負っていたが､地力のあるところを見せた｡ﾄｯﾌﾟﾊﾟｼｺとの競り合いを避けるために最初から控える競馬をするつもりだったようだ｡控える競馬で結果を出せたことは､今後に繋がるはず｡ただ有力各馬の調子がひと息だったことと4ｺｰﾅｰでごちゃついて内にいた馬が仕掛けて来れなかったことも有利に働いた印象｡そういう点を含めると過信はできない｡
ﾄｯﾌﾟﾊﾟｼｺは前半3F33.9秒で逃げて最後までしぶとく粘り3着｡53ｷﾛの軽ﾊﾝﾃﾞと4ｺｰﾅｰでごちゃついたことが有利に働いた感もあるが､格上挑戦で3着というのは立派｡自己条件に戻れば好勝負できそうだ｡ただ逃げ馬なので､人気になってﾏｰｸがきつくなると苦しくなりそうなので注意｡
ﾘﾐｯﾄﾚｽﾋﾞｯﾄﾞは2番手から逃げたﾄｯﾌﾟﾊﾟｼｺを捕まえられずに4着｡ｱﾝﾄﾞﾛﾒﾀﾞSとCBC賞でｷﾞｬﾗﾝﾄｱﾛｰに先着していたが､ｱﾝﾄﾞﾛﾒﾀﾞSで4ｷﾛ差あった斤量が今回は2ｷﾛ差｡まだｷﾞｬﾗﾝﾄｱﾛｰを地力で負かす力はないようだ｡ひと息入れたことで馬体の上積みがなかったことも微妙に影響した印象｡
ﾅｲｷｱﾍｯﾄﾞは好位を進んだが､4ｺｰﾅｰでﾄﾞﾘｰﾑｶﾑｶﾑに寄られて落馬寸前の不利｡最後はｱﾝｶﾂがﾚｰｽを諦めた感じで11着に敗れた｡馬体が絞れて前走より調子を上げていただけに勿体なかった｡この不利によって後続は手綱を引っ張っていたので､着順通りの評価にしない方がいいだろう｡
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