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京都記念
レース回顧
ナリタセンチュリーは後方から徐々に進出して直線で最内を突くと外の馬を一気に差し切ってレースを制した。各馬が馬場を気にして外に出すところを敢えて内を突いた田島騎手の好プレー。ただ内側はかなり荒れていたので、馬の力があってこそだろう。京都大賞典でゼンノロブロイを差し切ったように本来は切れ味で勝負するタイプだが、今回は他の有力馬が重馬場が下手ということも有利に働いた感。田島騎手はこれが今年の初勝利。昨年の3勝は全てナリタセンチュリーで挙げている。ナリタセンチュリーの8勝は全て田島騎手というのだからベストパートナーなのだろう。次走は天皇賞(春)。昨年は吉田稔騎手がテン乗りで5着だった。陣営にもう迷いはないだろう。
トウショウナイトは中団から徐々に進出して2着。オープン入りしてG2挑戦と条件は厳しかったが、斤量56キロ、渋った馬場など、好走する下地は揃っていた。心肺機能が強いので、簡単にバテないのがこの馬のいいところ。今まさに力をつけているところなので、どこまで上り詰めるか楽しみだ。今年9年目の武士沢騎手。重賞初制覇のチャンスが回ってきた感。
ヒシミラクルは後方からしぶとく伸びて3着。60キロを背負っていたが、前が止まる流れで地力が生かせた印象。坂路調教でも徐々にバネの利いたフットワークが戻ってきたし、今回で復活の目処は立ったか。宝塚記念でタップダンスシチーを力で捻じ伏せた馬。この馬が復活すると天皇賞(春)が面白くなる。
マイソールサウンドは中団から伸びたが4着止まり。最近はいい位置につけても最後の踏ん張りが利かずに負けるケースが目立つ。58キロでは[0-0-0-10]と3着以内がないように斤量が微妙に堪えているのだろう。調教の動きや馬体はいいので、57キロで出走できれば巻き返しがありそうだ。
ダイタクバートラムは離れた最後方から追い込んだが8着まで。悪い馬場を気にしたのか、全く伸びなかった。アンカツが脚元を気にしていたように何もなければいいが。
シルクフェイマスは2番手を進んだが、直線で失速し10着に敗れた。直線で他馬に寄られてバランスを崩したこともあるが、それにしても全く伸びなかった。1枠スタートで終始馬場の悪い内ラチ沿いを進んだのも堪えたのだろう。パドックではデキの良さが目立っていたが、渋った馬場では大きな割り引きが必要。
2005/02/22
競馬アナリストGM
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