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チューリップ賞
レース回顧

エイシンテンダーは好スタートから一旦下げて道中は内ラチ沿いの好位。直線ではガラッと空いた最内から抜け出して2馬身半差でレースを制した。過去10年で前走芝1200mの馬が連対したことはなかったが、データを打ち破った。内枠とコース取りがかなり見方した感もあるが、直線でスパッと抜けてきた切れ味は見どころ十分。前走からプラス14キロだったが、馬体に実が入ってきたもの。全体的なバランスが良くなり、見栄えのする馬になった。本番では同じような競馬はできそうにないが、菜の花賞で直線一気を決めたように差す競馬もできる。そこは強みだろう。

アドマイヤメガミはいつものようにスタートがひと息で後方を進み、直線で大外に持ち出して追い込むと物凄い伸び脚で2着に突っ込んだ。上がり3Fはメンバー最速の34.7秒。直線で内が空かないとすぐに見切りをつけて外に出した池添騎手の判断が光った。桜花賞で2年連続穴をあけ、昨年はスイープトウショウで同レースを制覇。池添騎手はこのコースで乗れている。アドマイヤメガミは前2走連対を外したことで人気は落ちていたが、新馬の内容から見てもこれくらいは走れる馬。ウッド調教は動かないが、末脚は切れるので本番でも注意したい。

ダンツクインビーは好位からしぶとく粘って3着。直線ではジリジリと伸びる感じだったが、何とか桜花賞の出走権を確保した。新馬戦で武豊が騎乗してシーザリオの2着したように元々素質のあった馬。終いがそれほど切れないのがネックだが、平均ペースでの叩き合いに強いタイプ。ただ本番はもっと過酷なレースになるだけに何か外部要因が見方しないと厳しいか。

オリエントチャームは後方を進み、直線で内を突いて伸びてきたが4着止まり。前走より流れが遅く、時計的にも十分対応できるはずだが、最後もうひとつ切れなかった。馬体減をケアしながらの調整で当日はマイナス8キロ。元々細く映るタイプなので見た目はそれほど細くはなかったが、そのあたりが微妙に影響しているのかもしれない。賞金的に桜花賞は抽選での出走になりそう。

エリモファイナルは直線で大外から伸びてきたが5着が精一杯。ディアデラノビアとぶつかりながら福永騎手が激しく追ったが、最後は伸び切れなかった。3走前の500万条件でも直線で伸びを欠いたあたり、直線の坂が影響しているのだろう。本番も今回と同じコース。内枠を引いてロスのない競馬をするなど対策しないといけなそうだ。

ハギノコマチは後方から追い上げて6着。ごちゃついて少し脚を余したが、直線で弾ける感じもなかった。休み明けでも仕上がりは良かったが、鞍上の仕掛けにすぐに反応できかったあたり、使われている馬との差が出た印象。末脚はいいものがあるが、現時点で賞金400万。桜花賞出走は厳しくなった。

ディアデラノビアは出遅れて馬群に突っ込んで行き、その後は終始頭を上げて折り合いを欠き気味。直線では前にダンツクインビー、外からエリモファイナルに寄られて行き場を失い7着に敗れた。途中から外に出していれば違った結果になったかもしれないが、デムーロ騎手のアスピリンスノーにずっとマークされて外に出せなかった。一昨年の阪神JFのスイープトウショウが負けたときと少し似ている。このままでは桜花賞出走は抽選になるので、連闘でフィリーズレビューに向かう予定。

2005/03/08
競馬アナリストGM

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