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ﾏｰﾁS
ﾚｰｽ展望
94年に創設されたﾀﾞｰﾄのﾊﾝﾃﾞ重賞｡過去10年で1番人気は[2-1-0-7]で3連対､2番人気は[0-1-2-7]で2連対､3番人気は[0-0-0-10]で連対なし｡連対馬20頭のうち10頭が6番人気以下の人気薄でかなり波乱傾向が強い｡馬連は10倍以下はなく8回が30倍以上で万馬券が4回出ている｡ﾊﾝﾃﾞ戦だが､52ｷﾛ以下の軽量馬は[1-1-2-33]と不振｡57.5ｷﾛ以上を背負った馬は[4-2-1-3]で連対率60%｡前走負けて人気を落としたﾀﾞｰﾄ実績馬が巻き返すことが多い｡
ﾊﾝﾃﾞ戦で人気はかなり割れそう｡実績的には地方交流G1勝ちのあるﾕｰﾄﾋﾟｱとｽﾀｰｷﾝｸﾞﾏﾝだが､前者はﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ59ｷﾛ､後者は長期休み明けがやはり気になる｡前走出遅れて全く競馬にならなかったﾕｰﾄﾋﾟｱは地力とｱﾝｶﾂの腕に期待か｡58ｷﾛのﾊｷﾞﾉﾊｲｸﾞﾚｲﾄﾞも長期休み明け｡57.5ｷﾛは3頭いるが､ｳｲﾝﾌﾞﾚｲｽﾞは約3年ぶりのﾀﾞｰﾄ｡ｸｰﾘﾝｶﾞｰは馬体が増え続けているのが気になるがｺｰｽ適性はある｡ﾋﾞｯｸﾞｳﾙﾌは近走不振｡狙うとすればﾕｰﾄﾋﾟｱとｸｰﾘﾝｶﾞｰか｡
57ｷﾛ以下に魅力のある馬が多いが､ここではﾊｰﾄﾞｸﾘｽﾀﾙ､ｻｶﾗｰﾄ､ｶﾌｪｵﾘﾝﾎﾟｽ､ﾀｲｷｴﾆｸﾞﾏに注目｡ﾊｰﾄﾞｸﾘｽﾀﾙは距離不足の根岸Sで2着｡ﾒｲｼｮｳﾎﾞｰﾗｰには歯が立たなかったが､地力強化が窺えた｡今回は距離延長とﾊﾝﾃﾞ56ｷﾛなら前進があっても｡鞍上は藤岡騎手｡ｻｶﾗｰﾄはﾀﾞﾝﾂｼﾞｬｯｼﾞの回避で出走に漕ぎ着けたﾂｷを生かしたい｡前走は軽ﾊﾝﾃﾞ馬に差されたが､先行して抜け出す強い内容だった｡先週ｳﾞｧｰﾐﾘｱﾝで人気を裏切った石坂厩舎が巻き返すか｡
ｶﾌｪｵﾘﾝﾎﾟｽは東京大賞典は出遅れ､根岸Sは58ｷﾛ､ﾌｪﾌﾞﾗﾘｰSは高速決着とそれなりに敗因はある｡師走Sでﾋｼｱﾄﾗｽの2着がある中山ﾀﾞ1800mなら巻き返しがあっても｡ただ斤量が57ｷﾛというのが他馬との比較で少し気になる｡鞍上は重賞で不振の柴田善騎手｡ﾀｲｷｴﾆｸﾞﾏは2連勝で一気にｵｰﾌﾟﾝ入りを果たした｡ここ2戦の内容はｵｰﾌﾟﾝﾚﾍﾞﾙ｡ﾒﾝﾊﾞｰは一気に強化されるがどこまでやれるか｡横山典騎手が騎乗するのは不気味｡
他にも魅力のある馬はいるが､展望ではここまで｡休み明けの馬とﾌｪﾌﾞﾗﾘｰSで目一杯の競馬をした馬がいるので各馬の状態面と今の中山ﾀﾞｰﾄの傾向を加味した上で狙える馬を絞り込みたい｡出走馬16頭のうち13頭が前走から騎手が乗り替わっている｡多頭数のﾊﾝﾃﾞ戦で混戦になりそうなので､騎手の腕も考慮したい｡混戦なので､馬券はひと工夫必要だろう｡
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