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高松宮記念
レース展望

春のスプリント王決定戦。スプリントG1として行われた過去9年の1番人気は[1-2-1-5]で3連対。ヒシアケボノ3着、フラワーパーク8着、ブラックホーク4着、トロットスター5着と前年のスプリンターズS勝ち馬が1番人気で消えた。ただし最近2年はビリーヴ1着(3人気)、デュランダル2着(1人気)と結果を出している。最近4年の連対馬は全て3番人気以内で馬連は堅く収まる傾向。連対馬8頭のうち7頭に芝1200mの重賞勝ちがあったようにスプリント実績が問われる。

今開催の中京は前4日がAコース、後4日がBコース。今週は最終週でBコースで行われる。Aコースで行われた芝1200m戦は内枠の逃げ先行馬が大活躍だったが、Bコースに変更された先週は内枠有利という感じは薄れ、外枠の馬も連対していた。毎年馬場にかなり左右されるので注意したい。ただし逃げ先行馬が有利な馬場だとペースが激しくなって差しが決まることがあるので素直に飛びつくのは危険。人気馬の脚質を加味して展開を読む必要がある。

人気になるのはプレシャスカフェとメイショウボーラー。プレシャスカフェは芝1200mで4戦4勝。ゴール寸前で差す競馬をしているので着差は少ないが、勝負強い馬で並んだら負けない。前走はトップハンデ58キロを背負って勝ったが、今回は定量戦で他馬と同じ57キロ。今回と同じコースのCBC賞を勝っていることも強調材料。相馬眼的にG1を勝てるレベルに来ているので、大きなアクシデントがなければチャンスだろう。CBC賞1着→シルクロードS1着というステップは01年のトロットスターと同じで鞍上も蛯名騎手。

メイショウボーラーはダートで3連勝してG1制覇。今回は芝に替わるが、元々芝で走っていた馬で何ら問題ない。芝で1400m以上だと終いが甘くなるので、1200mというのはいい条件。CBC賞はテン乗りの中舘騎手が騎乗してスタートひと息で中団から差す競馬になったが、それでもプレシャスカフェとは0.1秒差だった。今回は乗り慣れた福永騎手でCBC賞とは違う競馬だろう。スピードの絶対値は相当なものがあるので、枠順と他馬との兼ね合いがポイントになりそうだ。

あとはスプリンターズSを逃げ切ったカルストンライトオ、得意の左回りで武豊騎手が騎乗するアドマイヤマックス、昨年の3着馬キーンランドスワン、阪急杯3着のウインクリューガーあたりが人気になりそうだ。プレシャスカフェとメイショウボーラー、スプリントG1勝ちに敬意を表してカルストンライトオの3頭は相当なスプリント能力があるが、他の馬はここに挙げなかった馬を含めてそれほど力差はなさそう。一昨年は10番人気のリキアイタイカン、昨年は8番人気のキーンランドスワンが3着に来たように人気薄の激走に注意したい。

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